北ロンドナーたちの憩いの公園、ハムステッド・ヒース北端に隣接している歴史あるパブ。ヒースの散歩がてら犬と一緒に訪れるご近所さんが多いドッグ・フレンドリーなパブでもあります。
伝説の義賊ディック・ターピンから詩人のジョン・キーツ、作家のチャールズ・ディケンズはもちろん、近・現代の文化人までスパニアーズ・インに出入りした著名人の名を挙げればキリがないほど。ダークなウッド・パネルやいくつもの小部屋がある造りに、中世まで歴史を辿れる由緒を感じます。
涼しい季節なら屋内で常温のエールのジョッキを傾けるだけでシアワセ気分になれるコージー・パブですが、気温が高い日なら迷わずガーデンへ!
ここのガーデンは広い! 晴れた週末は太陽の下でパイントを傾けたい人達であふれかえりますが、何らかの形で座れる場所が必ずあるのであきらめずに席探しをしてみてくださいね。平日なら問題なく座れると思います。混んでいる日にはガーデンにバーも出るので、飲み物を買うのに行列をすることもありません。
何度かマネージメントが変わっていて、その度に食事のクオリティに変化がありましたが、今はガストロパブと呼ぶにはちょっと物足りないレベルながら普通に美味しいパブ・フードとして安定。食事目当てというよりも、ロケーション、歴史、雰囲気、食事&ドリンクを合わせた総合評価で楽しみたいパブです ^^
Hampstead駅から歩いて20分強、Golders Green駅から210番のバスで10分ほど、Archway駅から反対方向210番のバスで20分程度で到着。文化財に指定されて動かせないパブが道路にせり出しているため、目の前の道路は車両が1台しか通れないという「譲り合いの道」(笑、馬車も1台しか通れなかったと思う!)。ときに「スパニアーズ渋滞」が起こったりしていますがw 「The Spaniards Inn」のバス停で降りてくださいね〜。