ミスター・ボンドのマティーニは危険な香り

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Dukes デュークス

かのジェームズ・ボンドが愛飲するというマティーニ。一体ロンドンのどこで飲めるのでしょう? それは紳士に愛されるセント・ジェームス地区、老舗ホテルのデュークス内のバーをおいてほかにありません。

由緒あるデュークス・ホテル内のバー

由緒あるデュークス・ホテル内のバー

ボンドの生みの親であるイアン・フレミングが通ったというディークスは、心地よく身を沈められるソファと木のテーブルが並ぶクラシックな佇まい。ジョージ王朝時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚える由緒あるバーです。

テーブルまでワゴンで来てくれるサービス

テーブルまでワゴンで来てくれるサービス

ここを訪れる人の大半が注文するというマティーニは数種類あり、中でもシグネチャーはかつてサンデー・タイムズが「世界一のマティーニ」と評したデュークス・マティーニ。これは冷凍庫でトロリとするまで冷やしたジンをベースに、ドライベルモットやレモンピールを加えたもので、氷もステアもなしというのがお約束。

007が愛する大人の一杯☆

007が愛する大人の一杯☆

ジェームズ・ボンドとのつながりを伝える一杯は、イアン・フレミングの名を冠した「Fleming89」。こちらはウォッカをベースにした新感覚のマティーニで、やはり氷もステアもなし。カウンターに座らなくても各テーブルまでバトラーが材料を運び、目の前でカクテルを作ってくれる醍醐味は、なかなか他では味わえません。

ただし、ここのマティーニはすべて6オンスの大グラスで供されるので、ジンやウォッカのほぼストレートであるドライ・マティーニはよほどアルコールに強い人でなければ1杯を飲み干すのが難しく感じるかも。そんな心配もロマンチック・デートには無用かもしれませんが……。熟練のバーテンダー氏との会話も乙なもの。ときにラウンジに案内されるのを待たなければならないほどの人気バーなので、ゆるりと時間のあるときのスペシャル・リラックスに、ぜひ☆

イギリスらしいバーを紹介したいときにも重宝する

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Dukes Hotel, 35 St James's Place, London SW1A 1NY

店名Dukes
最寄り駅Green Park / Piccadilly Circus
住所Dukes Hotel, 35 St James's Place, London SW1A 1NY
電話番号020 7491 4840
営業時間月〜土 14:00 - 23:00 日・祝 16:00 - 22:30
URLhttp://www.dukeshotel.com/foodanddrink-dukesbar.php
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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