<フラップジャック>
日本ではあまり知られていないけれど、実はイギリス人は大人も子供も男性も女性も、大の大の甘いもの好き。みな甘いものには一家言あったりします。「一番好きなお菓子は何?」なんて聞いたら、なかなか話しが止まらないかも。それは出身地の名物地方菓子かもしれないし、スーパーで買ってくるチョコバーやビスケットかもしれない。お母さんがちゃちゃっと夕飯の片手に間に作ってくれた手作りのプディングというのもありそう。いずれにせよイギリスはかなりのスイーツパラダイス。見た目は少々地味なものも多いけれど、その分飽きずに毎日でも食べたくなるものが大半。紅茶と甘いもののないイギリスは梅干のない日の丸弁当くらいあり得ない!ものなのです☆イギリスおかしを語り始めたらあまりの種類の多さに、キリがないのは火を見るより明らかですが、ポピュラーなものから、今はなかなかお目にかかれなくなってしまった珍しいものまでひとつひとつご紹介していきたいと思います。どうぞ気長にお付き合いください。
記念すべき第一話目は「Flapjack(フラップジャック)」。イギリスの子供たちが家庭科の授業で最初に作るくらいに簡単で、しかも体にも良いとされているお菓子です。
材料はオーツ麦とバターとブラウンシュガーそしてゴールデンシロップと呼ばれる黄金色の糖蜜。オーツ麦以外の材料を鍋に入れて火にかけ溶かしたら、あとはオーツ麦と混ぜ合わせて、型に平たくのばしてオーブンで焼くだけ。なんて簡単!腹持ちがいいので、おやつに手軽な朝食にとっても便利。そう、見た目からもお分かりのように、要は日本で言うシリアルバーのようなもの。プレーンのほかにドライフルーツやチョコチップが入ったりバリエーションも様々。ただちょっと日本のシリアルバーと違うのはイギリスでは、かりっとしたタイプより、chewyでgooey(柔らかくねっちりとした)なものが好まれると言うこと。かみ締めるほどにゴールデンシロップのやさしい甘さがひろがるものが人気です。
ところでこの「フラップジャック」、シェークスピアが作品に登場させているほど古くからある名前なのですが、当時はどうやらパンケーキのような形のソフトなお菓子だったそう。アメリカでは今でも「フラップジャック」と言えばパンケーキのことらしいので、納得と言えば納得。イギリスでは1930年代頃から今の姿になったのだとか。思ったよりわりと最近の話しですね。
自分で作ると結構な量のバターとお砂糖を投入することが発覚するのですが、オーツが入る分、食べているときは、ちょっぴりヘルシーかも?なんて錯覚できるのもフラップジャックのうれしいところ(笑)もぐもぐしっかり噛まないといけないので、フワフワ好きの日本人には最初はちょっぴり抵抗があるかもしれないけれど、グラノーラやミューズリーなどで大分オーツのおいしさが浸透してきた日本、フラップジャックも近いうちに上陸&大流行~ついでにイギリス菓子ブーム到来!なんてことになってもいいのにな、なんて密かに思っているのでした。
3件のコメント
30年前にイギリスに留学していました。フラップジャックは自分で作ったこともありますが、今や中年太りで高血圧、脂質異常症なので胃袋ではなくて目で楽しんでおります。ちなみに一番好きなスイーツはトライフルです。バケツ一杯食べられます。
直吉さん☆
ず~っとコメントに気づかず大変失礼いたしました!
カナダもフラップジャック食べるのですね。イギリスのようにしっとりタイプなのか、しっかり焼きのカリっとタイプなのか、はたまた全然違うのか、興味あります、というか、食べてみたいです。
勝手なイメージだと、ゴールデンシロップの代わりにメイプルシロップがたっぷり入っているのかなぁ~なんて。
フラップジャック 懐かしいです。
カナダに留学していたころホストマザーが作ってくれてました。 体重は増加しましたが 笑
It made me fat!