第7話 Sticky toffee pudding ~スティッキートフィープディング~

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okashi


<Sticky toffee pudding  スティッキートフィープディング>

スティッキー(=べたべた)?トフィー?なんだか甘そう~と思ったあなた、そう、確かに甘~いプディングです。でもこれが何故かもう一口、もう一口と欲しくなる甘さなのが非常に厄介なところ。数多あるプディングの中で「スティッキートフィープディング(以下 STP )が一番好き !」 と答えるイギリス人も多い人気のプディング。見た目は濃い茶色でそれほどそそられる感じでもないのですが、一度この味を知ると、どんなに地味な見た目でも「あ~美味しそう~」と思ってしまうから不思議。基本温めてサーブするのですが、そこにとろ~りとかかるこれまた温かいトフィーソースそして脇にバニラアイスでも添えられていた日には、これはもうダイエットなんて忘れてしまおう~と(笑)

温かプディングに冷たいアイスクリームそしてとろけるトフィー☆

温かプディングに冷たいアイスクリームそしてとろけるトフィー☆

このプディング、驚くほどしっとりしているのですが、このモイスト~な食感の秘密はデーツ(なつめやし)。デーツは刻んで軽く加熱してから生地に加えるため姿はほとんど見えず、言われなければ存在に気づかないほどなのですが、味と食感の上でなくてはならない存在。ただ、この基本のデーツの入りの生地を作ってしまえば、形はわりと自由。大きく作って切り分けても、小さく一人用に作ってもOK。そして加熱方法も作り手の好みにより、オーブンで焼く派、湯煎焼き派、お鍋で蒸したりとバリエーション豊富。

デーツはどこか干し柿を思い出させる懐かしい甘さ

デーツはどこか干し柿を思い出させる懐かしい甘さ

でもそもそものオリジナルはどんな風だったのかが少々気になりますよね。人気者の定めか、これまた例のごとく、我こそは生みの母と名乗る人が一人ではないのですが~

とりあえず、生まれは湖水地方周辺。そこにCartmel という小さな村があり、そこの「ヴィレッジショップ」がオリジナルと言う説と、「Sharrow Bay」というホテルのシェフが1970年代に作り始めたのが始まりという この二つがこれまでの定説。ここに異議あり~と唱えたのが料理評論家のSimon Hopkinson. なんでも1971年出版の料理本にランカシャーのClaughtonでホテルを営んでいたMrs. Martinという女性がSTPのレシピを載せているというのです。そしてそのMrs.Martinの息子さんから連絡を受けて話を聞いてきたところによると、彼女はカナダ人の知り合いからそのSTPのレシピを教えてもらったとのこと。~ということはSTPはカナダ生まれということになりそうですね。

考えるだけで食べたくなってしまうダイエットの強敵☆

考えるだけで食べたくなってしまうダイエットの強敵☆

カナダ生まれという血筋もそうですが、こんなに市民権を得ているのでどんなに古株なのかと思いきや、イギリスプディングとしては案外新参者だったりするスティッキートフィープディング。あれ?40うん才は新参者ではない?私と同年代なのでまだまだ若者扱いしたかったけれど、立派に熟年かもしれません(笑)
そうそう、ちなみにMrs.MartinのSTPは長方形の型に生地を入れてオーブンで焼き、焼き上がったその上にトフィーをかけてグリルの下でもう一度ふつふつっとする程度に加熱したら出来上がり~というレシピです。
う~ん やっぱり思い出しただけで食べたくなっちゃう(笑)

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About Author

yasuda mariko

宮城県仙台市出身☆ 2008~2012年イギリスにてイギリス文化&イギリス菓子を大吸収するかたわら、日本で主催していたお菓子教室をつづけていたところ、あぶそる~とロンドンの編集長に出会う。 現在の居は巡りめぐって宇都宮。イギリス菓子教室 'Galettes and Biscuits' にてイギリス菓子の美味しさ&魅力を静かに発信中☆ http://galettes.exblog.jp/

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