Crossrailの街に暮らして

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2018年、ロンドンは新たに生まれ変わる!

実は私は、その年が来るのを5年ぐらい前から
期待を募らせて待っているのです

1つのことを5年も楽しみに待っていて、そして
それに合わせて引っ越しまでもしてしまった…

こんなこと、あまりないでしょ?

さて、私が待ち望んでいる事は何でしょう?

はい!正解
それは Crossrailです

2018年に、ロンドンの東と西を結ぶ急行電車が開通!

そうなると、Canary Wharfの自宅から
ヒースロー空港まで直通で行かれるようになるのだから
ヒースローとシティエアポートをよく使う我が家にとって、便利極まりない!

待ちきれないのは、私だけじゃないから
《’18年にCrossrailが開通すれば…》
という言葉を3年前ぐらいから、あちこちで聞くようになってきた

ずっと先の将来だけど、東と西が繋がった後
北と南のCrossrailも出来る予定

そうなった時、ロンドンはもっと大きく広がっていて
もっと便利に繋がっていく

 

さて、Crossrailを見込んで、Canary Wharfでは
趣向を凝らした、高級タワーマンションの建設ラッシュが始まった
10年後には、驚くような様変わりを見せるはず

Canary Wharf 以外にもCrossrailが停まる駅、またその周辺は
2018年をターゲットに動いている、という感じ

静かで昔ながらのロンドンが変化していく様子を見て
「昔はよかったのに…」と、嘆く人もいるけれど

私は、東京っ子で街が育って行く中で育ったせいか
これらの変化を見ていると、ワクワクしてしまう

 

CanaryWharfではそのCrossrailの駅ビルが
この春、’18年の開通に先駆けて華々しくオープンした

 

駅ビルというと、品川や東京駅の上にそびえ建つようなビルを
想像してしまうかもしれないけれど
これが、少し違う

水に浮いているようなイメージの横長の駅ビルは

筒型格子柄の半透明カバーに覆われている
これが、なんだかちょっと私には、大きな “いも虫” のように見えるのだ

この “いも虫” の中に
レストランやカフェが入っていて
それらがこの春オープンした、というわけ

“いも虫” 駅ビルは、細かい部分にデザイン力が入っている

シックでスタイリッシュなエスカレーターは、まるでナイトクラブの
入り口にありそうなデザインだし
あちこちにあるゴミ箱は「私のキッチンにも是非欲しい!」
と思うような美しいスタイル、他に
手すりが、カッコよかったり
案内板のロゴデザインもイイなー

と、いろいろ目につくこれらのデザインの、クールなこと!

イギリスの、駅など公共の場所で出会うデザインには
本当に驚かされることが度々あるけれど、ここもしかり

さて、市内を通過するCrossrailの7つの各駅は
其々の地域の背景となる、歴史的成り立ちに因んでデザインがされたらしい

例えばCanary Wharfのこの駅が、水に浮かんでいるように建てられたのは
ここがかつて海運業の中心地だった、ということで

そのイメージは、【水に浮かぶ船】
(私にはやっぱり、“いも虫” だけど…)

6階建ての駅ビルは、下に駅、真ん中にはリーテイルショップ
屋上は、ルーフガーデン、という構成

ルーフガーデンに上がると、いも虫の内側構造が見える
木製の格子が気持ちよく
その天井(いも虫の背中)の一部分は開いているけれど
全体的にガーデンはいも虫カバーで覆われているので
そこは、温室のような雰囲気だ

海運業時代の《西と東を結ぶ》が、テーマだから?
その庭は、アジアの植物と西洋の植物とで成り立っている

まだ、植えられたばかりだから、木はお行儀良く静かに立っているけれど
時間が経って木がどんどん育つと、今に部分的に開いている屋根から
飛び出すように、枝がどんどん上に伸びるはず
春になって花が咲き、そこには虫や小鳥たちが飛んでくる…

そうなった時のCanary Wharfの駅を想像すると面白い
いも虫も蝶になるように、この駅も美しく変わるのかしら?

th_notescanarywharf01102015さて、今回のカフェは、この駅ビルの中にある一つ

金融街のCanary Wharfにあるカフェなので
ここに来るのは、ビジネスマンとビネスウーマンが多い

スーツをビシッと決めたグループやOLが
コーヒー片手に雑談をしていたり
真剣な顔で、仕事の打ち合わせをしている

私は、仕事を一生懸命にしている人をみると
その仕事が何であれ、とても刺激される
そして、彼等のポジティブなエネルギーを感じて
嬉しく、元気になる

だからここは
リラックス感で一杯の普通のカフェとはちょっと違って
仕事の出来る人達のエネルギーを、感じるカフェ

カフェの端っこに座って、絵を描きながら
私は彼等の元気をもらう

 

Canary Wharfは今改めて変化の時を迎え、この小さなペニンシュラが
エネルギッシュに動いている

変化の時に放出されるエネルギーは
大なり小なり問題を抱えながらも、突き進んでいくから
それはポジティブで、気持ちがいい

私は、以前暮らしていた
静かで、落ち着いていて、上品で伝統的な街並みの
ホランドパークからここに引っ越してきて初めて

ロンドンでふつふつと湧き上がるエネルギーを
生で感じたように思う

《東の果てにある、摩天楼の金融街》
に暮らすことになって

「何?Canary Wharf?あそこって、住むところなの?」
と、よく訊かれる

かつて海運業で栄え、今又エネルギッシュで、カッコよくて
未来に向かって突き進んでいる活気を感じるCanary Wharf

私はこの街に暮らして、エネルギーをもらっている

そして、この街からもらった元気で
私も、もっともっと未来に向けて成長したいと思っている

Crossrailが開通するまで、遂にあと2年になった!

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【きょうのヒント】
今回のヒントは…
なくても、多分Crossrailの駅に行けば
多分、すぐにわかる!

リラックスしたり、静かに仕事をしたり本を読んだり…
というカフェではないけれど
働く人のエネルギーで満ちている
出来たばかりの真新しいピカピカカフェ

わたしは、ここに座って彼らを見ていると
本当に元気になる、ここは…

「さて、私もやらなくちゃ!」

って思わせてくれるカフェなのでございます!

【前回のこたえ】
Peacockgreen
13 Lord Edward Street, Dublin, Ireland
opening hours: 7:30 – 19:00 Mon-Fri, 9:00 – 19:00 Sat/Sun

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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