Boqueria Acre Lane ボケリア・エーカー・レーン (閉業)
ブリクストンからクラッパムに向かって西へのびる長い通り、Acre Laneの真ん中あたりに2012年に登場して以来、伝統重視のモダン・タパスを真に良心的な価格で提供し続け、周辺住民の心をぎゅっと鷲掴みにしているクールなタパス・バー。
ワンフロアのみで手前がバー、奥がダイニングになっていて、平日の営業はディナーだけ。冬の夜に訪れたとはいえ、照明はレストランというよりもバーのそれ。最初は目が慣れるまでたいへんでした ^^;
まず驚いたのは、良質の生ハムを随分と良心的な価格で提供していること。写真の量のセラーノ・ハムが7.60ポンドと、他ではあまり見かけないお安さ。イベリコ・ハムは定評のあるフリアン・マルティン社のものが11ポンドと、量を考えるとこちらもお得感あり。
個人的に気に入ったのは、チョリソーやクリスピーなポテト、生ハムをくずし卵でいただくという伝統料理で、他店ではよく海老が入ってそれなりのお値段になっているのだけれど、ここは海老抜き、でもたっぷりのハムが入って5.90ポンド。定番ガリシア風タコも柔らかくて美味しかったし、イカスミご飯も旨味と塩加減のバランスよし。
デザートにあったミルクのフライ(レチェ・フリータ)っていうのはカスタード・クリームを冷やして揚げたものなのですが、濃厚にもかかわらず、心地よい口当たりと甘さでペロっと食べられてしまうキケンなスイーツでした。アーモンド・ケーキはまぁ、ふつうな感じで ^^
4人で楽しく食べて少し飲んで笑ってお一人様20ポンドちょいでした。このリーズナブルさとクールなロケーション、お味のよさ、気持ちのいいサービスもあって、2015年・2016年の2年連続でウェイトローズ「Good Food Guide」主催の独立系レストランに与えられる「ロンドン・レストラン」大賞をとっています。人気の秘密?? グッド・バリューの一言に尽きると思います ^^