Casa Monolo, Upper Street カーサ・マノーロ アッパー・ストリート店(閉業)
ロンドンのカジュアルなレストランやバーで食事をしていると、生ハム類の圧倒的な人気に驚かされます。ワインのつまみにハムは絶対という鉄則さえ感じてしまうほど、ヨーロッパの人々は生ハム大好きですよね ^^ イタリア産、スペイン産、甲乙つけ難いですけれども、今日はスパニッシュ・ハムを気軽に食べられるお店として、オープン以来、ロンドナーに大きく支持されているデリカテッセン兼バーのご紹介。
今やロンドン中心部に5店舗を展開するCasa Manoloですが、じつは1980年代からロンドンのレストラン業界にスペイン産の生ハムを卸しているファミリー・ビジネスのようです。そのManoloファミリーが直営のタパス・バーとして生み出したのがCasa Manoloなんですね。このアッパー・ストリート店は2015年のオープンですけど、その他のKing’s Road店もStrand店も、同じような時期に立て続けにできたと記憶しています。
マノーロ家は、もともとスペイン北西部サラマンカの小さな村サルモラルを拠点としている生ハム&チーズの生産者です。ここはイベリコ豚の産地として有名な地域。ゆえに彼らの直営店設立の意図は「産地直送でリーズナブルに本場の生ハムをスペイン外へ。そして消費者の声に直接耳を傾けたい」というもの。現在は自社以外の契約農家の製品も取り扱っているようです。いずれにせよ、生ハムの塊がぶら下がり、その他の珍しいスペイン産ハムがズラリと勢揃いしているショップ・ウィンドウは大変魅力的で、思わず引寄せられてしまうのも分かります ^^
カーサ・マノーロでは、生ハムやチーズ以外にも、伝統的なタパス料理を店内奥に座っていただくことができます。このエンジェル店は、ロンドン市内に数ある素敵なタパス・バーのような“雰囲気”があるとはお世辞にも言い難く、実直で美味しいハムとワインで軽く乾杯したいアフター5やショッピングの合間の休憩に最適。個人的には1時間ちょい軽く飲んだら次の店で本格ディナーを・・・という使い方が、最も正しいように感じましたけれど、もちろん海の幸まで用意された美味しいタパスとワインで夜がふけるまで楽しむことも可能です!
この日は生ハムは試さなかったのですが、連れにおすすめされた豚肩肉のロースト・ハムにパプリカをふりかけた一品が美味しかった!! メニュー名は「Lacon Casa Manolo」。ラコン=骨付きのスモーク・ロースト・ハムをいただく伝統の食べ方のようです。味の決め手の一つは、うっすら温かくサーブされること。適度な塩加減のやわらか薄切りポーク・ハムとスモーク・パプリカの独特の風味がこんなに素敵なハーモニーを奏でるとは思いませんでした。このハムを買って帰れば、自宅でも再現できそうです♪

右上はガリシア風タコ。ポテトなし。右下はペキーロ・ペッパーの中に、トロ様のマグロを詰めて調理したものに、クリーミーなペッパー・ソースがかかっている一品だったと思う。これはレベル高いです。15ポンドなり。でも日によって中に詰める魚が変わったりするのかもしれません。この日は白い魚だったと思うのですよね。
料理はどれも超のつく正統派。いまどきのロンドンでは、こういうタパスこそ貴重なのかもしれません。
ちょっと可笑しかったのは、最後にデザートとして、なんとスティッキー・トッフィー・プディングをお薦めされたこと(笑)。コテコテの英国デザートを作ってくださっているあたり、イギリス人への心憎いばかりの配慮を感じて、ちょっと感動しましたw お味のほうは普通に美味しかったですよ。
美味しいおつまみのあるところに、美味しいワインあり。これからの温かい季節におすすめしたいのは、「Tinto de Verano」= 赤ワインをレモネードで割ったさわやかドリンクですが、厳選されたスペイン産ワインのリストもありますので、皆様のテイストのままに・・・・。
ちなみに舌の上で文字通りとろける最高級霜降り純粋ドングリ育ちのイベリコ・ハム=ベジョータを店内で食べる場合、60グラムで14ポンド、120グラムで24ポンドです。甘味とコクのあるベジョータ・・・やはり熟成感ではイタリアの生ハムはかないませんな・・・。当店は「おいしいロンドン」編集部さんに連れていってもらったので ^^ 写真満載ですごく参考になるこちらのレビューもどうぞ♪
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