Fish Central フィッシュ・セントラル
イズリントンやクラーケンウェルには詳しい方ですが、このフィッシュ&チップス・レストランは名前も聞いたことがありませんでした。界隈で働く友人に連れて行ってもらい、初めて知ることとなったフィッシュ・セントラル。クラーケンウェルの西端にある小さなスクエアで、すでに50年以上に渡り、文字通り愛され続けている老舗シーフード・レストランです。
周辺は昔からカウンシル・フラット群が建ち並ぶ庶民たちの住宅街で、こんなところにレストランがあるなんて思いもよらない場所でしたが、だからこそのフィッシュ&チップス屋さんなのですよね。しかしながら当店はただのチッピーではないのです。さっぱりとした清潔な佇まい、フレンドリーな昔ながらのサービス、ちょっぴりイタリアの香りがするシーフード料理の数々。たまらないノスタルジーに、すっかり惚れ込んでしまいました^^
タイムアウト誌の2009年のレビューによると、その2、3年前に一度オーナーさんが変わったみたいですが、それでも引き続き家族経営であることに変わりないようです。フィッシュ&チップス屋さんと認識されていますがメニューは幅広く、フィッシュ・スープから、チリを効かせたイカ・グリル、ホタテ、マッシュルームのラビオリ、ムール貝のスパイシー・トマト・ソース、ロブスター、ドーバーソール、カンバーランド・ソーセージやラム・チョップなどの肉料理、そしてもちろんフィッシュ&チップスまで、誰もが楽しめる庶民のレストランとして利用できます。

左上はサービスの突き出し、ミニ・フィッシュ・ケーキ! 上にはキュウリのピクルスがのっています。右はギリシャ風サラダ。そして左下が自家製のホワイト・バン。真ん中を横に切ってちゃんとバターが塗られているところがイギリス風。こういう素朴な味がたまりません・・・♡
お料理のクオリティは、もちろん高級なシーフード・レストランとは比べられないかもしれませんが、お値段はかなりリーズナブルで、十分にシーフードそのものを堪能できます。ムール貝も評判なので、次回はそちらも試してみたいと思います。またご近所さんに人気なのが、プロウン・カクテル、フィッシュ&チップス、デザートの3コースを16.95ポンドでいただける「Classic Fish Supper」。イギリス人が好む伝統のブリティッシュ・サパーを気軽にいただける素敵なコースでしょう?
デザートもスティッキー・トフィー・プディングやライス・プディングなど伝統のブリティッシュ・プディングを揃えています。なぜかアップル・シュトゥルーデルまであるのですが、これはお隣にある同経営のカフェ部門で毎日パンやケーキを焼いているからこそのメニューなのだと思います。

右がスティッキー・トフィー・プディング。甘いw 左下がライス・プディング。なかなかイケます! ライス・プディングは日本人はメニューにあってもあえて頼まないデザートだけれど、イギリス人の友人が頼みましたw 左上がアップル・シュトゥルーデル。クラスト部分が柔らかくなってしまっていて、もう一声。焼きたてはさらに美味しいのかも!
唯一の心残りは、チップスを試さなかったこと! 次回はぜひ、伝統のフィッシュ&チップスをいただいてみたいと思います^^ フィッシュ・セントラル。私のお気に入りシーフード・レストランに追加されました。