1968年創業、愛すべき郷愁のフィッシュ・レストラン

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Fish Central  フィッシュ・セントラル

イズリントンやクラーケンウェルには詳しい方ですが、このフィッシュ&チップス・レストランは名前も聞いたことがありませんでした。界隈で働く友人に連れて行ってもらい、初めて知ることとなったフィッシュ・セントラル。クラーケンウェルの西端にある小さなスクエアで、すでに50年以上に渡り、文字通り愛され続けている老舗シーフード・レストランです。

このスクエアも独特の雰囲気があって良いです!

このスクエア自体、ポルトガルかどこかにホリデーに来たかのような独特の雰囲気があって良いです!

周辺は昔からカウンシル・フラット群が建ち並ぶ庶民たちの住宅街で、こんなところにレストランがあるなんて思いもよらない場所でしたが、だからこそのフィッシュ&チップス屋さんなのですよね。しかしながら当店はただのチッピーではないのです。さっぱりとした清潔な佇まい、フレンドリーな昔ながらのサービス、ちょっぴりイタリアの香りがするシーフード料理の数々。たまらないノスタルジーに、すっかり惚れ込んでしまいました^^

こざっぱりとした昔ながらのレストランの雰囲気。

こざっぱりとした昔ながらのレストランの雰囲気。

よく晴れた日。白ワインが美味しい♪ うなぎのジェリー寄せだってあるよ。

よく晴れた日。白ワインが美味しい♪ うなぎのジェリー寄せだってあるよ。

タイムアウト誌の2009年のレビューによると、その2、3年前に一度オーナーさんが変わったみたいですが、それでも引き続き家族経営であることに変わりないようです。フィッシュ&チップス屋さんと認識されていますがメニューは幅広く、フィッシュ・スープから、チリを効かせたイカ・グリル、ホタテ、マッシュルームのラビオリ、ムール貝のスパイシー・トマト・ソース、ロブスター、ドーバーソール、カンバーランド・ソーセージやラム・チョップなどの肉料理、そしてもちろんフィッシュ&チップスまで、誰もが楽しめる庶民のレストランとして利用できます。

ロースト・ベジタブルのブルスケッタまであるのです。パンが少し焦げてるけど、味は美味しかったです!

ロースト・ベジタブルのブルスケッタまであるのです。パンが少し焦げてるけど、それもご愛嬌。モッツァレラがとろりとして美味しかったです!

左上はサービスの突き出し、ミニ・フィッシュ・ケーキ! 右はグリーク・サラダ。そして左下が自家製のホワイト・バン。真ん中にちゃんとバターが塗られています。こういう素朴な味がたまりません・・・♡

左上はサービスの突き出し、ミニ・フィッシュ・ケーキ! 上にはキュウリのピクルスがのっています。右はギリシャ風サラダ。そして左下が自家製のホワイト・バン。真ん中を横に切ってちゃんとバターが塗られているところがイギリス風。こういう素朴な味がたまりません・・・♡

ホタテは小ぶりでしたが味は良かったです♪

ホタテは小ぶりでしたが味は良かったです♪

左はエイヒレのフライ!!! 柔らかくとても美味しかった〜。右下は今回、唯一ハズレだった鯖のグリル。身が細すぎて・・・どちらかというとスモークする方が合っている気がします。

左はエイヒレのフライ!!! 柔らかくジューシーでとても美味しかった〜。右下は今回、唯一ビミョーだった鯖のグリル。身が細すぎて・・・どちらかというとスモークする方が合っている気がします。

お料理のクオリティは、もちろん高級なシーフード・レストランとは比べられないかもしれませんが、お値段はかなりリーズナブルで、十分にシーフードそのものを堪能できます。ムール貝も評判なので、次回はそちらも試してみたいと思います。またご近所さんに人気なのが、プロウン・カクテル、フィッシュ&チップス、デザートの3コースを16.95ポンドでいただける「Classic Fish Supper」。イギリス人が好む伝統のブリティッシュ・サパーを気軽にいただける素敵なコースでしょう?

デザートもスティッキー・トフィー・プディングやライス・プディングなど伝統のブリティッシュ・プディングを揃えています。なぜかアップル・シュトゥルーデルまであるのですが、これはお隣にある同経営のカフェ部門で毎日パンやケーキを焼いているからこそのメニューなのだと思います。

右がスティッキー・トフィー。左下がライス・プディング。日本人は頼まないけれど、イギリス人の友人が頼みましたw 左上がアップル

右がスティッキー・トフィー・プディング。甘いw   左下がライス・プディング。なかなかイケます! ライス・プディングは日本人はメニューにあってもあえて頼まないデザートだけれど、イギリス人の友人が頼みましたw   左上がアップル・シュトゥルーデル。クラスト部分が柔らかくなってしまっていて、もう一声。焼きたてはさらに美味しいのかも!

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唯一の心残りは、チップスを試さなかったこと! 次回はぜひ、伝統のフィッシュ&チップスをいただいてみたいと思います^^  フィッシュ・セントラル。私のお気に入りシーフード・レストランに追加されました。

こちらが隣接しているベーカリー・カフェ。自家製パンやケーキのほかに、惣菜類もいっぱい!

こちらが隣接しているベーカリー・カフェ。自家製パンやケーキのほかに、パスタなど惣菜類もいっぱい! このローカルな雰囲気がたまりません。

149-155 Central Street, King Square, London EC1V 8AP

店名Fish Central
最寄り駅Old Street / Angel
住所149-155 Central Street, King Square, London EC1V 8AP
電話番号020 7253 4970
営業時間月〜金 11:30 – 22:30 土 11:00 – 22:30
URLhttp://www.fishcentral.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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