ロックダウン3で最も痛手を受けている飲食業態が深夜営業のバー、そしてパブだと思います。
ティア3だった時、政府のガイドラインでは「substantial meal」(“ちゃんとした食事”:この文字をそのまま黒板に書いて茶化している店もありましたっけ)を提供することを条件にパブやバーは営業を許可されていました。その際、アルコールの持ち帰りもOKだったのですが現在はそれを禁止されているため、 ロックダウンの現在営業しているパブはかなり少ないのですけれど、食事に力を入れているガストロパブなら、話がちょっと違います。
クラーケンウェルにあるThe Coachは2018年に新しいマネージメントの下、リニューアルを行った際にハーヴェイ・ニコルズのThe Fifth Floorが最も元気だった1990年代にエグゼクティブ・シェフを務めたヘンリー・ハリスさんをコンサルタントに迎えてメニューを刷新。クラシックな料理を丁寧に調理する彼のスタイルを踏襲しつつ現代の志向に合わせたメニューで楽しませてくれます^^
リニューアルと言ってもインテリアはクラシック路線でブリティッシュ・パブの雰囲気を残したまま、奥にコンサーバトリー を利用した素敵なダイニング・スペースを作ってガストロパブの本領を発揮しています。また上階は現代的な仕様のホテルも併設。ここがかつてThe Coach and Horsesと呼ばれていたように、馬車を休ませ旅人がくつろぐ宿屋&飲み屋だった時代から基本的に機能は変わっていません^^
シェフのヘンリーさんはもともと実家がブライトンの人気フレンチ・レストランだったことからフランス料理への造詣が深く、自身もナイツブリッジでフレンチ・ビストロを長年に渡って経営していたことから、肉を使ったビストロ・スタイルの料理を得意としているようです。私が訪れたときはハシゴ2軒目だったため(笑)軽い料理ばかりを注文して残念ながらメイン・コースはいただかずじまい。後で調べてみると、サンデーローストで人気みたいですね!
ロックダウン後も大晦日用の持ち帰りメニューを開発したり、日曜日だけ持ち帰りサンデーローストを提供したりと、しっかりと活動中。ご興味ある方はぜひ問い合わせてみてください!