Native At Browns ネイティブ・アット・ブラウンズ(休業中、移転予定)
屋内飲食がOKとなってホッとしているロンドナーたちではありますが、これからの季節、屋外の魅力的なスペースは引き続き人気だと思います。そんなアウトドア派の皆さんに、今日は最高のスペースをご紹介・・・!
場所はメイフェアのど真ん中。しかも「知る人ぞ知る」と形容しても間違いのない隠れ家ロケーション。ファッションに詳しい方ならよくご存知、あのBrownsの新ブティック・ビルの中庭なんです。
Browns はハイファッションを追っている皆さんには聖地のようなセレクト・ショップですよね。今ではファーフェッチの傘下になっちゃいましたけど、1970年の創業当時から20年ほどはジョン・ガリアーノやアレクサンダー・マックイーンといったセントラル・セント・マーチンズ出身の若手デザイナーを学生時代から目をつけて育てていったことで有名です。
そのブラウンズが、今年5月になってその半世紀の歴史の中で初めてメイフェア内で引越しをしました。Nativeの新しいスペースとなっているのは、そのブラウンズの1階の一部とコートヤード! グレート・ファッション・ミーツ・ファイン・ブリティッシュ・キュイジーヌ♪ 訪れた時間にもよると思いますが、コートヤードを利用したダイニング空間が隅々まで美しくデザインされていて、本当に本当に素敵だったのです。
レストランとしてのNativeについては、こちらの記事をご覧ください。ロンドン・ブリッジからの移転です。シェフはBBCの看板料理番組、Great British Chefにも出演するほどの腕前を誇るアイヴァン・ティスダール=ドーネスさん。旬とサステナビリティにこだわりつつ、繊細な料理を構築する素晴らしい才能です。
さ、このコートヤードですが・・・特別な空気感がありました。
ロンドン中心部にありながら、四方をビルで囲まれているせいか、あるいはメイフェアでもこの一帯がとても静かであるためか、しっとりとした静謐な時間が流れています。人の少ない時間なら、真にご褒美的な時間を過ごすことができるでしょう。私はちょうど17:30に一番乗りで訪れ、誰もいない楽園タイムを堪能しました。
周囲の緑を反映させるためか、樹々のグリーンをイメージしたガラス製のテーブル・トップで統一されていて、ため息が出ます。現に周囲の樹木のシルエットも取り込み、秀逸なデザインだなーと、お料理もさることながら空間の素晴らしさに没入することに忙しいディナー・タイムでした^^
食事ですが味も大変良く、私が今までいただいたNativeのお料理と寸分の違いもない研ぎ澄まされた品々でしたよ。量はさほど多くないのですが、一つひとつのお値段も飛び抜けて高いわけではありません。ワインのボトルはいいものを揃えているようですが、こちらが少しお高め(ハウスが30ポンド台です)。
オススメの利用法としては、ビールやグラス・ワインでサクッと軽い飲み+おつまみで立ち寄り、リフレッシュしてまたショッピングに戻っていくという感じでしょうか。もちろん、ワインをボトルで楽しみながらゆっくり食事をすることも可能です^^
おそらくまださほど知られていないと思うので、ウォークインも試してみてください(予約時には一人10ポンドのデポジットが必要です)。3時とか4時とかも開いているようなので、ティー利用でもいけるのかもしれません。屋内席もすっきりとしたデザインでまとめてありいい感じですが、やはりおすすめは外席。ぜひぜひポップインしてみてください!
実は9月末までのポップアップ契約みたいなので、興味がおありの方は、夏の間にぜひ。うまくいけば、秋以降も Native At Bwornsを楽しめるかも^^
追記:
「料理王国」さんへの寄稿記事はこちら♪
https://cuisine-kingdom.com/native