【新連載】コッツウォルズから愛をこめて!

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はじめまして
「まるごとセルフケア」の
まりこラベンダージョーンズと申します。

イングランド中部の田舎、
コッツウォルズ地方の小さな村から

人間を「まるごと」の観点からとらえた
自然のリズムで暮らすことについて
お届けしていきます。

わたしは20代中ば、
長女を妊娠中に東京でヨガに出会いました。

そして、海外赴任先のシンガポールで
30代のとき、がん、および婦人科系の病気・手術のリハビリを経験し、
ヨガセラピーとアーユルヴェーダの道に深く入っていきました。

(詳しくはこちらをどうぞ↓
公式ウェブサイトの自己紹介ページ https://www.marikoyoga.com/new-index-1

いま思えば、小さい子供3人をかかえ
慣れない都会での海外暮らしで、
自然のリズムを失っていたことも
病気の一因だっかたも、と感じます。

 

自然のリズムで暮らす

日本で過ごした子供時代を思いかえすと、
神奈川県の海辺の町でも
自然のリズムが暮らしを彩っていました。

おばあちゃんと土手でヨモギを摘んだり
庭のフキを煮て食べたり。

自家製の梅干しや梅酒。
薬味の山椒、みょうが、しそ、柚子など
すべて買うものではなく、
自然が与えてくれるものでした。

イギリスに2013年に引越してからは、
地元に根ざした四季折々の食べもの
草花や野草を生活に取り入れる風習・方法などを
こちらでも見聞きするようになりました。

子供時代のように
自然とともに暮らすことを
ふたたび愉しんでいます。

 

英国の真髄は田舎にあり。

ふだん、イギリス人の夫とわたしは
ロンドン・ウィンブルドンと北コッツウォルズの田舎、
ふたつの家を行ったり来たり。

都会と田舎のいいとこ取りをしています。
(日本風に言うと、デュアルライフというらしい。
ただし、2020年4月現在
コロナ拡散防止のため移動を控えて3週間目になります

演劇・アート・音楽はもちろん
世界中の味が楽しめるレストラン
刺激的な人種のモザイク都市ロンドンも大好きです。

でも、イギリスの本当の面白さや底力は、
都会ではなくて
田舎の村や小さな町にあるように思います。

このコラムで、
観光で訪れたロンドンだけではわからないような
田舎の生活を、皆さんにも垣間見ていただけたら嬉しいです。

 

北コッツウォルズの小さな村から

ここは、北コッツウォルズの小さな村、
人口は約700人です。

ロンドンから車でも電車でも3時間弱。

ロンドンのパディントン駅から、
最寄り駅までは2時間弱で
駅から車で約15分でわが家に着きます。

お店もない本当に小さな村で
コッツウォルズの有名な町とは違って
観光客も来ません。

あるのは
小学校、教会、村の集会所、クリケット場
そしてパブのみ。

そのかわり、豊かな自然があります。

20〜30代を大都市で暮らした後
この村に生活の拠点半分を置くようになってから
気づいたことがあります。

季節とともにに暮らすことが
どんなに豊かなことか。

また自然のリズムで生きることが
わたしたちの健康に大きな影響を与えていることです。

もちろん、
都会でも小さな自然とつながることはできます。

ですから都会に住む皆さんも
じぶんが大自然の一部だということを思い出せるように

四季折々のいろいろなエピソードを
来月からご紹介していくつもりです。

 

まるごとセルフケア

さいごに連載開始のごあいさつとして
「まるごとセルフケア」
というタイトルに込めた想いで締めくくります。

わたしが20年あまり実践している
ヨガとアーユルヴェーダの考えから
「まるごと」という言葉をご紹介しますね。

それは、
大きく全体をつかむ在りかた。

「まるごと」はパーフェクトなことも
そうでないことも、
両方ふくんでいるからこそ
良いんだよ。

というお話です。

ダメな部分も、いい部分も
全部含めて
わたし達は生まれながらに「完全」なんです。

言いかえれば
まるごと=Wholeとは
「全体」という意味なので

部分を切り取るのではなく
大きくものごとをみて
在るがままに。

「まるごと」とは
ホリスティックという言葉の語源とも繋がります。

健康医療の文脈でホリスティックとは
人間を全体としてとらえること。

身体
心・思考
感情
感覚器官
スピリット

など、
わたしたち人間のいろいろな面を含めて
健康を考えます。

まるで、入れ子のロシア人形のように
人間には何層にも違うレベルがあり

それぞれの層が、健康であることが大切で
それが、ほかの層にも影響を与えるというのが
ヨガとアーユルヴェーダの叡智です。

身体に良いこと、
たとえば、運動をすると
気持ちの上でも、明るくなれる。

さらにヨガの言葉である
サンスクリット語で「健康」はSvasthaといい、
語源から見た健康とは
まさに自分自身の「在りかた」のことになります。

たんに、病気ではないことや
ケガや痛みがないことを指すのではありません。

わたしたち人間が「じぶん」という存在の中に
地に足をつけて安定していながらも
軽やかでゆったり在ること
ということを指します。

どっしり安定
と同時に
軽やかで自由。

そのためには
自然のリズムで生きることが
究極のセルフケアだと私はつねづね思うのです。

「まるごと」という在りかたを実践する
セルフケアや養生法は
自然のリズムで生きることから。

さて、次回は
春が本格的になってきた様子を
お伝えする予定です。

どうぞお楽しみに!

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About Author

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ヨガセラピスト、アーユルヴェーダヘルスコーチ。がんフレンズネットワーク主宰。神奈川県逗子市の海辺育ち。2013年から英国ロンドンとコッツウォルズの田舎でのデュアルライフを実践。皆さんが「今・ここ、この季節のじぶん」に必要なセルフケアを選んで実践できるように、身体からのアプローチで習慣を変えるコーチングを得意とする。身体も心もアイデンティティも進化させるオンライン講座、メルマガやブログ記事を英国から発信中。大好きなものは、野草摘み(Foraging)、手作りスキンケア、海、オペラ。 インスタグラム:@mariko.yoga

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