Richoux リシュー(移転予定・休業中)
その昔、ピカデリー界隈を歩いていてお茶をしたいと思ったとき、日本人たちはどこに行っていたでしょう? 答えは、Richouxです!
真っ赤な店構えが目印のRichoux / リシューは、気軽に立ち寄れる、ちょっとエレガントなティールームでした。その名の通り、創業者はフランス系のリシューさん。フレンチ・ティールームとして1909年にベイカー・ストリートで産声をあげ、ピカデリーにも支店を構えて大人気に。
軽くクリームティーをしたり、ケーキを頂いたりするのに重宝されていたのですが、旅行者も多く毎日混雑するティールームのお味は今にしてみればごく平均的。ただ、1909年創業の貫禄と伝統的なティールーム仕様で長らく愛されていたのですよね。途中で経営陣の交代劇などもあったのですが2021年まで営業していたところ・・・
パンデミックの影響でついにクローズ。
そして完全に一新され・・・新たなオーナーさんの下で2022年に再オープンしたのです!
新しいお店の店構えはブルー。赤からの、華麗なる転身 ^^ 中に入ると以前とは全く異なるパリのグランド・カフェのようなイメージ。入口横のカウンターでは新名物のお菓子、クルフィンが並び、道ゆく人々を魅了します♡
以前もアフタヌーン・ティーは人気だったのですが、新規店も、もちろん目玉商品として12:00からサーブされています。
そしてそのアフタヌーン・ティーはこちら! 32.95ポンドと、今のロンドンでは夢のようにリーズナブルなお値段。基本を抑えた3 段トレイは、安心安定の内容でした^^
アフタヌーン・ティーに何を求めるか? グッド・クエスチョンだと思いませんか?
まず、基本的な美味しさ。ですよね。個人的には、サンドイッチがみずみずしく作りたてで、エッグマヨ・サンドがふわりと口当たりが良いこと。スコーンはしっかり厚みがありよく焼きあがっていること。個性を出せるスイーツに、一つや二つの嬉しい驚きがあること。
リシューのアフタヌーン・ティーは、お値段に見合った基本構造で、良心的な内容でした。上記のポイントは十分にクリア。過剰な華やかさはないけれど、「このお値段でこのお味なら合格!」と言いたくなる昔風のアフタヌーン・ティー。だけどスイーツは現代らしく、甘さ控えめなどの特徴もあります^^
アフタヌーン・ティー初心者の方、英国的な体験を楽しみたい方、そして雰囲気の良い高級感のあるティールームをお求めの方。皆さんにフィットすると思います^^ ランチの代わりにもなりますよね!
リシューのアフタヌーン・ティーは予約なしでもOK。ウォークインでも楽しめるのが嬉しいところでもあります。
別の日にクルフィン(イートインで8.45ポンド)もいただいてみました!
ボリューム満点、クロワッサン生地で縦長の構造をつくり、たっぷりクリームを詰めています。こちらはラズベリー・クリームで見た目通りにとても美味しかったです。おやつなら、1つを二人で分けても十分に楽しめます。アフタヌーンティーのセットに、1つ付け加えても^^ お味は毎日数種類を用意しているので、ぜひ好みのものを見つけてくださいね。
それから今のロンドンのティールームでは少なくなってしまった、クリームティーのメニューもあります。スコーンと紅茶だけで十分という皆さんにもおすすめ。
刷新されてから何度か訪れたのですが、いつ来ても通常のご飯メニューを食べている皆さんのお皿が素晴らしく美味しそうなんです。次回はランチで訪れてみようかな。きっとクオリティの高いお料理に出会えることでしょう。なにせ生え抜きのシェフがオーナーさんでもあるようなので。
ちなみに・・・その昔、私がピカデリー界隈でお茶をしたくなったらどこに行っていたか。
それは(いつも混んでいた)リシューではなく、さらにピカデリー・サーカスに近い、イタリアン・カフェのPonti’sでした(笑)。ポンティーズ懐かしいなぁ。