Baker and Spice Maida Vale ベイカー&スパイス メイダ・ヴェール店
ペイストリー類や焼き菓子が好きなら一度は訪れたいロンドン生まれのベーカリー・デリが、Baker & Spiceです。
1995年にチェルシーで創業。現在のロンドンではもはや珍しくはなくなりましたが、95年当時のロンドンでは、良質の材料を使って職人がパンやケーキをゼロから作り上げるというコンセプトはとても革新的で、その後のベーカリー・シーンに大きな影響を与えました。つまりここは、ロンドンにおけるアルチザン・ベーカリーの先駆けなのです。そして私も大好きな職人ベーカリー・チェーン「Gail’s」が生まれるきっかけとなったオリジナルのブランドでもあります。
ベルグレイヴィア、チェルシー、そしてこちらのメイダ・ヴェールと、西ロンドンを拠点に現在は3店舗を展開。本日ご紹介するのはいちばん年若いメイダ・ヴェール店です。ロックダウン中の現在はベルグレイヴィア店、チェルシー店の2店舗で注文持ち帰りとデリバリーに対応しているので、後ほど情報を載せておきますね!
さて、メイダ・ヴェール店が佇むのはお洒落な店が軒を連ねるClifton Road沿い。ベーキング・グッズだけでなく、ロースト料理やパイ料理、地中海風の各種サラダを何種類も用意しています。ヘルシーなランチやごちそう焼き菓子を求め、ご近所に住むお金持ちたちが集うカジュアルなカフェとして知られています。
Baker & Spiceはもともとオットレンギを創業したヨタム・オットレンギさんがヘッド・ペイストリー・シェフを務めていた店でもあり、当時のレシピが残っていれば・・・な〜んて夢想してしまう歴史ある名店 ^^ ここにいたチームによってオットレンギが生まれたと言っても過言ではないのです〜。
ただし2009年にパティスリー・ホールディングス(昨年、倒産劇があったパティスリー・ヴァレリーの会社です)に売却された経緯からしばらくクオリティの劣化があるとささやかれていたのですが、私はその間は試さずじまい。パティスリー・ホールディングスが傾いた昨年、今度はアルチザン・コーヒーハウスとして知られるDepartment of Coffe & Social Affairs(DCSA)に買われました。DCSAは近年、最も野心的な動きを見せているアルチザン系のコーヒー・チェーンではありますが、チェーン展開してもコーヒーに妥協はしていないので、こちらもクオリティ重視で経営して欲しいなと願わずにはおれません。
10年くらいまではびっくりするくらい高級路線でちょっと足が遠のいていたのですが ^^; 今は紆余曲折を経て比較的リーズナブルな感じで営業しているようです。味は間違いないと思うので、機会あればぜひ試してみてください!
さて、デリバリーはDeliveroo(ベルグレイヴィア店)と Uber Eats (チェルシー店)で扱っています。営業時間中にアクセスしてみてくださいね。
またチェルシー店とベルグレイヴィア店では取引先の食材も販売しています!
https://www.bakerandspice.co.uk/urban-grocer