Floral Street Coffee House フローラル・ストリート・コーヒー・ハウス(閉店)
今、コロナの影響でロンドンの飲食業界もダイナミックに動いているように感じます。
例えば閉店してしまったお店の跡地に、おそらく好条件で契約レンタル>ポップアップ営業をしているお店もちらほらとあるようです。その試みに見通しが立てば、もしかするとパーマネント営業になる可能性だってありますよね。
コヴェント・ガーデンの美しい裏通り、Floral Streetにロックダウン緩和直後の7月に登場しているFloral Street Coffee Houseも、おそらくそんなポップアップの一つ。あのクローナッツで一世を風靡したニューヨーク発ベーカリー、ドミニク・アンセルの2号店として今年2月にオープンしたばかりだったTreehouseがまさかの撤退、その跡地にオープンするという早業を成し遂げたお店です。

レッド系でまとめたお花が目印!

ツリーハウスのデコレーションのまま!
樹木をモチーフにした「ツリーハウス」のユニークなしつらえをそのまま利用した急ごしらえ。2階部分は閉じたまま、今のところ1階と外スペースだけを利用した簡易体制で勢いづいているのですが、ネットで調べただけでは素性は不明。かなり急なオープンだったのではないかと思われます。それでも運営には混乱なく、コンセプトもはっきりしているようなので、飲食業界を知るオーナーさんによって、すでにオープンの準備が整っていたブランドだったのでしょう。

北欧系スッキリ・インテリア。左上をご覧ください。ここもツリーになってます^^

外が広々としているので、お天気のいい日は中はガラガラ〜
いくつか特徴がありました。まずフード・メニューはとてもシンプルにまとめられていて、カラフルな素材をトッピングするヘルシー路線のオープンサンド3種と、コンフォート・フード志向の人向けにフライドチキンなどをブリオッシュ・バンズで挟んでくれる「ロール」3種。効率よく運営するにはメニューの品数を少なくすることは鉄則なので、きっとその辺りも分かっているオーナーさんなのだと思われます。

フムスとレッドペッパー、サンドライトマトのオープンサンド!

インスタ映えを狙ったプレゼンテーションだけど、味も美味しかったです♪ ペパーミント・ティーもリーフを使っていますね^^ Eat Out to Help Outが適用される日だったので、4ポンドちょっとのランチでした。

カウンター前の棚にコーヒーが並んでいます。
そしてもう一つ・・・個人的にいちばん驚いたのはサザーク発の人気コーヒー・ショップ、Gentlemen Baristasのコーヒーを扱っていたことです。パートナーシップでも結んでいるのか、お店で出しているコーヒーはもちろん、コーヒー豆やパウダーの販売も行っていました。
このジェントルメン・バリスタスなんですが、日増しに急成長を遂げているようで、2014年の創業から現在はロンドン各地に10店舗を展開するまでに! 最近ではセント・ジェームズの再開発エリアにあったUrban Tearoomsのコロナ撤退の跡地でポップアップ営業をしているようです。サザークの端っこからスタートし、本物のジェントルマンの聖地、セント・ジェームズへの出店。なんだかドリーム・カム・トゥルーという感が否めませんが・・・^^
コロナで悲喜こもごもの飲食業界。去るお店もあれば、チャンスを掴むお店もある。全て運営側の決断、そしてお客さんのサポートに委ねられている。シンプルな業界ではありますが、さて、こちらのFloral Street Coffee Houseはどう花開いていくのでしょうか。乞うご期待♡