Lyle’s ライルズ
St John Bread & Wineの元ヘッド・シェフとマネージャー氏が2014年に立ち上げた話題のモダン・ブリティッシュ。ショーディッチのメディア・ディストリクトの中心地、Tea Building1階の広々と四角い空間を利用したクールなレストランは、いつもソレっぽいw 地元ピープルでにぎわっています。
最近のトレンディ・レストランの傾向は、季節の素材を使った小皿フュージョン料理。それらは21世紀の調理テクノロジーを使って実現されます。そして、それぞれのレストランを特徴づけているのは、もちろんヘッド・シェフのキャラクター! こちらのオーナー・シェフのジェームズさんは、野菜もお魚もお肉も大好きな方のようで、ここでは万遍なく美味しいお料理を堪能できます ^^
この日のランチでいただいたものうち、出色だったのは、上の写真左上の燻製鰻のお皿。残念ながらソース類がどういうものだったか思い出せないのですが(汗)、最高の組み合わせだったことだけは舌が覚えています♪ ジェームズさんは過去のキャリアで培ってきた農家や漁師さんたちとのコネクションを大切にし、厳選したフレッシュ食材を使うようにしているそうなので仕上がりも違います。
あ、書き忘れるところでしたが、ここは2015年9月にミシュラン一つ星を獲得しているんです。こういったカジュアル・レストランに星が付いていくのは大歓迎。イギリスの若いシェフたちの希望につながっていくと素敵ですね ^^
そういえば、ジェームズさんの修業場の大元、St Johnも一つ星。この一つ星というのが、飾らない感じがしていいです。St Johnといえばモダン・ブリティッシュの先駆者と言っていいシェフ、ファーガス・へンダーソン氏が1994年に立ち上げたブリティッシュ・レストランです。
その後、St John Bread & Wineやモルトビー・ストリートのパン屋さんなどが生まれ、St Johnの名声は確実に広まっていきました。それと同時に、St Johnグループで鍛えられたシェフたちが、独立して立派な仕事をするケースも最近は目立っているように感じています。このLyle’sも、その一つ。偉大なるシェフが後進たちを育て、そしてイギリスのレストランの質もどんどん向上していく。こういったポジティブ連鎖がずっと続くといいなと思います☆