Eneko at One Aldwych エネコ・アット・ワン・アルドウィッチ(閉業)
スペインはバスク地方の三つ星レストラン、Azurmendi / アズルメンディのオーナーシェフ、Eneko Atxa / エネコ・アクサさんがロンドンへ! 劇場や高級ホテル、老舗レストランが連なる大通りStrand沿いにあるゴージャスなブティック・ホテル、One Aldwychに自身の名を冠したレストランを今年夏にオープンしました。
エネコさんと言えば、世界レストラン・ランキング 16位を保持するスターシェフ。ビルバオ近郊のレストランでは厨房で使う野菜のほとんどを広い敷地内にある美しいガーデンでまかなうという徹底ぶりで、サステナビリティとエコに力を入れていることでも知られています。ロンドンの店では正統派バスク料理とうたっていますが、オリジナルのアズルメンディと同様、こだわりの食材とテクニック、三つ星レストラン系列らしいテーブル演出でコンテンポラリーかつ刺激的なダイニング体験をすることができます ^^
歴史ある古いビルの入り口を入って階下に降りて行くと、バスク地方から取り寄せた素材も多用しているという落ちついた空間が広がります。スペイン産の上質ワインリストを横目に、この日はノンアルコールのサングリアを。シナモンの甘い香りが鼻をくすぐるそれはバーテンダーさんがテーブルまでシェイカーもってきて自らグラスに注いでくれる演出で美味しさも倍増。それだけでなくパンにつけるハーブ入りバターもテーブルで混ぜ混ぜしてくれる心憎いサービスなのです。
プレシアターのお得なセット・メニュー(2コース+サイドメニューで25ポンド/3コースが28ポンド)もあるのですが、この日はアラカルトから選択し、名物らしき品をいくつか頼んでみました。一つはスターターから「ビスケー湾の思い出」と名付けられたカニ、牡蠣、ランプキャビアらしき品の3点盛り合わせ☆ 急須に入れた昆布スープを、ドライアイスを敷いた器の上から注ぐと磯の香りが白い煙となってテーブル全体に広がり、気分ははるかベリア半島のビスケー湾へ・・・粋な演出はさすがですね ^^
「Vegetarian」のセクションからは、ワイルド・アスパラガスを主役にした食べ応えある一品を。こちらのメニューに合いますよと、バター風味たっぷりのマッシュポテトを添えてくださいました。メニューには載っているのですが、たぶんサービスだったと思います。
こちらは名物イベリコ豚を異なる方法で調理したフィリングでいただく「Txerri Boda Pork Festival」。ポーカー・フェイスならぬポーク・フェイスの蓋が楽しい一品。ただしお味のほうは普通でしたが ^^;
締めはエスプレッソのチーズケーキで。こちらは濃厚なお味で美味しくいただきました♪
本当にお試しのメニューしかいただかなかったので、お味の本領はまだ不明ですが、エンターテインメント性、サービス、居心地よさは抜群。ちょっとした記念日でも十分に楽しめること間違いなし。次回はメイン・メニューからもいくつか頼んでみたいと思います☆