目立つ看板もなくひっそりとSOHOの一角で営業している小さな割烹居酒屋。主人はかつて三越レストランの総料理長を務めていた菊池シェフ。その後、私も大ファンだったKirazuを自ら立ち上げ評判も上々でしたのに、しばらく訪れないうちにKirazuを閉じて、同じSOHO内のここに移動していたんです。知りませんでした。「えっ、寿限無知らないんですか〜」と、食業界に身を置く友人に驚かれつつ連れてきていただきました ^^
Kirazuを初めて訪れたとき、その日本クオリティの小粋和食に胸躍りました。誰かに「センターでどの日本食屋がいい?」と聞かれたら、「SoレストランかKirazuかなぁ」と答えていたほどです。その好印象の理由は、日本で修業したシェフだけが出せる味の「繊細さ」「ベースの厚さ」「正統性」に加えて、何かしらの個人的なセンスを感じたからでしたが、今回、寿限無を訪れ、そしてレビューを書くためにウェブサイトを訪れてハッとしたのです。そこには「割烹」の文字が。確かに! それは日本で伝統技術をきっちり学ばれた料理人の手になる割烹の味だったのです〜。
お味は割烹ですが、インテリアの仕様はあくまで居酒屋。気軽にふらりと立ち寄りたい小さなお店です ^^ 忙しく立ち働く菊池シェフはカウンター越しにこの日の連れとの会話を楽しみながらも手の動きは正確。出される料理はどれもほっと安心できる間違いのないお味でした ^^
日本食レストランと言ってもロンドン市内は調理済みの冷凍鰻を使っている店が多いところ、なんと当店ではシェフ自らが生の英国産鰻をさばいているとか♪ ですので、鰻料理は特におすすめ。この日は口の中でとろけた鰻煮の手巻きをいただいたのですが、ピントが合ってなかったので写真なし。悪しからず。ちなみに鰻の調理法は関西風だそうです!
「お蕎麦の入る余裕ありますか? ここは本当にお出汁が美味しいから!」と連れに言われて注文しない手はありません。ざっくりと厚みのあるかき揚げがのっかった蕎麦はオススメ通りの美味しさ☆ このレベルのお出汁、まさにプロの味です。あっという間に胃の腑におさまってしまいました。
菊池シェフはベルギーやオーストラリアでシェフをした経験もあり、日本食素材がなかなか手に入らない場所で、いかに本格和食を作るかといった視点に磨きをかけられている方。信頼の割烹、機会あればぜひ訪れてみてください。私もまた行きますね〜!
あぶそる〜とロンドンのレストラン・カフェ・パブ検索機能では、
ジャンル、エリアの両方から検索することができますので、
しっかり活用してくださいね〜!
↓
http://absolute-london.co.uk/fooddrink