発売直後に重版が決まって絶好調発売中♪の『ロンドンでしたい100のこと』でも、100件のうちの1件としてご紹介しているモダン・トルコ料理レストラン、Oklavaの新しい仲間と言えば、私の興味の度合いをお分かりいただけるでしょうか。2015年、ショーディッチにOklavaができて3年、ロンドンらしい新トルコ料理を提案し続ける女性デュオが、今年5月に中心部への進出を成功させました。
インテリアは東の店に比べるとややエレガントさを増して客層の違いを意識している印象。さほど広くはない店内ですが、大手バックなしにこれだけの店を出せるってやっぱり認められている証拠。ではでは実力派シェフのお手並み拝見・・・
少し驚いたのは、Oklavaとは全く違うメニューを提供していたことです。さすがクリエイティブなシェフ、同じことを繰り返すのを潔しとしなかったのでしょう。特徴的なのはトルコのアジア側でよく食べられているマンティと言われるトルコ風ダンプリングや、もともとペルシャから来たという小麦粉を使った卵入り麺「エリシテ」をスペシャリティにしていること。マンティは試さなかったのですが、エリシテはレモン、セージの香りがするパスタをトゥルム・チーズでいただくリッチな一品。トゥルム・チーズは山羊や羊のミルクから作られるのですが、クセもさほどなくエキゾチックな風味が◎
その他にイカを使った一品、お米を詰めたズッキーニとかキプロス風ポテト・グラタンなどを注文し、舌は大満足。締めにチェリー・クランブルを注文、こちらも甘さ控えめ上品なデザートとなりました^^
全体としてはとても満足したのですが、量的にはとても上品な印象。Oklavaよりも若干割高には感じたけれど、中東料理がどこまで飛躍できるのかという可能性を目の当たりにできるという意味では、大きくお勧めします。