ロンドンにどのくらいのビルマ/ミャンマー料理レストランがあるのか把握していないのですが、2017年にハックニーで産声をあげ、昨年夏にショーディッチに引っ越してきたLahpetのウェブサイトを見ると、Lahpetがほとんど初めての本格ビルマ料理レストランだと書いてあります。
ビルマ料理、一体どんな料理なのでしょう!? 私も生まれて初めてで、ちょっぴりワクワクしながら足を運びました^^ (公式サイトではBurmese Cuisineと書いてあるので、ビルマ料理としますね。)
ロケーションはShoreditch High Streetのすぐ近く、トレンディなレストランやショップがたくさん並んでいるエリアの新しいビルの1階です。インテリアのセンスが素晴らしかった。東南アジアというテーマと現代性を上手に掛け合わせ、たいへん居心地のいい空間を創り上げています。爽やかな涼感を感じさせる淡いカラー・スキーム、南国風の植物のイメージ、シンプルな幾何学パターン。早い時間からお客さんで賑わっていて、そのざわめきとインテリアがロンドンらしいハーモニーを奏でている・・・そんな感じです。
ミャンマーはバングラデシュやインドと国境を接していることから、東南アジア的な料理だけでなく、ちょっぴりインド風の味も取り入れられていると感じました。ミャンマーっぽい料理なのかなと思ったのは、干しエビとチリのダンプリング。シャロットのビネガー・ソースでいただくのですが、モチモチの皮と濃厚な餡がマッチしていて美味しい。おつまみにピッタリ。そしてインドのパラタ風のスナックもありました。黄色い豆の粉から作るパラタのようで、これが個人的にはツボw 次回は一皿を独り占めしたいと思った次第です^^
ここは野菜料理も麺類もカレー類も全て味がとてもよく、食事をした4名全員が感銘を受けていました。そしてみんなびっくりしていたのは、「Shan Noodle」と呼ばれるミャンマー伝統のポーク&チキンのピリ辛ひき肉ライス・ヌードル。ソースはトマト味だったのですが、味はほとんどイタリアのボロネーゼでした ^^ 比較ができず恐縮ですが、おそらく当店だけの味付け。ライス・ヌードルやピーナッツといただく濃厚なボロネーゼ・ソースは格別。コクがあって、ピリ辛で・・・病みつきになるとはこのことです^^ みなさんも、ぜひ試してみてくださいね。
大海老のカレーを頼んだら・・・びっくりするほど大きなプリプリの海老が美しくプレゼンテーションされていて嬉しくなっただけでなく、ソースの味も完璧。ナス料理も干しエビのコクとマッシュルーム、スイートコーンなどが見事にマッチしたソースで満ち足りた気持ちになりました。とにかく副菜としていただいた野菜料理まで全てが日本人にとってちょうどいい旨味・辛さ加減なのです。絶対にまたリピートしたいと思っています♪
デザートにはキャッサバのケーキと、レモン&ジンジャーのアイスクリームを1スクープ。 こちらも問題なく美味しく完食。サービスもフレンドリーで、言うことなしのディナーでした。
ラペットでいただける料理が、本場の料理と似ているのかどうかは私には判断つかないのですが、オーナーさん、ヘッドシェフともにミャンマーにゆかりの方だそうです。ロンドンっ子に好まれるような工夫がされているにせよ、ともかくビルマ料理に俄然興味が湧いてきた食体験だったことは、間違いないと思います。