Maramia Cafe マラミア・カフェ
およそ20年にわたって西ロンドンで営業を続けているパレスチナ料理レストラン。アラブ文化圏のパレスチナ家庭料理をいただくことができます^^ 中東系の料理に目がなく、いろいろなお店を試している私ですが、パレスチナ料理はこれで2度目くらい。他のジャンルともちろん似ているし、使っている材料も似ているのですが、出来上がったものを見ると・・・何かが少しずつ違う、そんな印象を受けた食事でした。トルコやギリシャの料理にはない、ピリ辛感もあったかな。
ロケーションはちょうどノッティング・ヒルの北側に位置する繁華街、Golborne Road。ノッティング・ヒル・ゲート駅からずうっと伸びているポートベロー・ロードが、ようやく終わるあたりですね。最近ではこの界隈をノース・ケンジントンと呼ぶみたいですが、これはきっと不動産屋さんが付けた下心ありの名称なのかも^^
古くから続くご近所たちのための飲食店と、近年になって登場したトレンディなお店がミックスされた様子はまさに今のロンドンの縮図。センスを感じるアンティーク屋さんやインテリア・ショップ、雑貨屋さんなどがあり、なかなか興味深いエリアなのであります。ブラ歩きにぴったり♪ 買い物に疲れたら、さぁパレスチナ・カフェでエキゾチックな食事はいかが?
例えばガザ・サラダというのをお願いすると、タヒーニが入ったレモン風味のソースでさっぱりといただくトマトのダイス・サラダだったり、トルコ料理やギリシャ料理などでよく見るファヴァ・ビーンズのペーストが「Foul Medammes」と呼ばれ、グリーン・チリとガーリックのパンチが効いていて驚かされたり。いずれにせよ、パレスチナのフラット・ブレッドと一緒にいただくととても美味しいのです。
中東地域で一様にキベと呼ばれているラム肉のお団子も好物なのですが、このお店の「Kibbeh Maklieh」はこれまでいただいた中でもトップ3に入る美味しさでした。2名でこれらの前菜にパクついていると、軽めと思ったおつまみもパンと一緒にお腹に溜まっていきます。でも、名物の一つであるグリル・チキンはぜひ、メイン・コースで試してみてください!
ハーブ、スマック、サフラン、タイム、ガーリックやチリなどが入ったヨーグルトでマリネしたチキンは、ありきたりの表現ですが炭火焼きだけあり、とっても柔らかくてジューシー♪ ハーフかホールか大きさを選べ、ハーフでもボリュームたっぷり。ちょうど良い味付けでどんどんいただけてしまいます。シェアするのにちょうどよい分量でした。おすすめ!
デザートにはなんとトルコ料理の定番、キュネフェがあったのですが、なぜか真っ赤っか! 「どうして赤いの?」とウェイターさんに聞いてみたものの、答えは得られず。あとでネットで調べてみたけれど、やはりわからず。どなたかぜひ、行かれたらもう一度尋ねてみてくださいね。サフランかなぁと思ったりもするのですが。
20年近く愛され続けてい理由がわかる、シンプルで誠実な料理を出すお店。そんなマラミア・カフェで、パレスチナの家庭料理をお楽しみください♡