A Toca ア・トーカ
さぁさぁ、冬至です。1年でいちばん日が短い1日。年末でせわしなく感じていらっしゃる方も多いと思いますが、どうぞ心穏やかに、晴れやかにお過ごしくださいね^^
そんな寒い冬の日、大勢で肩を寄せ合い、美味しい料理をシェアしながら一年の慰労会をしたいレストラン群が、テムズ川の南岸、ヴォクスホール・エリアにあります。南ロンドンのこの界隈にはポルトガルや南米のコミュニティがあり、ポルトガル料理やブラジル料理をいただける庶民的なレストランが多いのです。そして今日は、その中でも堂々たる横綱的な存在、A Tocaのご紹介です ^^

Vaxhallからバスですぐです。
このお店は過去に何度か訪れたことがあるのですが、今回はほぼ10年ぶり。店内に入って気づいたことがあります。改装・拡張?したのかな? 以前は1階スペースはほぼバーになっていて、ともかくサッカー観戦にぴったりの構造になってました^^ トロフィーやレトロな人形などが雑多に飾られたバーは「ここはリスボンか?」と思わせる楽しさがありました。現在はもっとお客さんが座れるように、1階にもテーブル席をたくさん入れられる造りになっているようです。

おつまみがテーブルにすでに用意されていのも、ポルトガルらしい♪
本場ポルトガルのレストランでは、大抵テーブルにすでにおつまみ類が用意されています。パン、地元チーズ、オリーブ。これらがポルトガルのワインに、よく合うんですよね〜。もちろん手をつけなければチャージもされませんが、やっぱり食べちゃいます^^ 写真の白いパンナコッタみたいなものは牛乳から作られたフレッシュ・チーズで、ポルトガルではよくお目にかかる突き出しの一つ。黄色い淵のスモーク・チーズは、パンとご一緒に♪
さて、総勢6名でシェアしたのは、イワシのグリル、アサリの白ワイン蒸し、塩だらと卵、タコのグリル、お肉料理、そして・・・

新鮮なイワシ・グリル!

アサリの白ワイン蒸し、そしてポルトガルのソウル・フード、バカリャウ(干しダラ)を使った料理。これはバカリャウ、卵、タマネギを炒めた代表的な料理。

タコのグリル! 柔らかいです。ポルトガル料理はポテトが美味しいのよね。

メンバー6名のうち、誰かが肉料理も頼んでた! 牛肉かな? ライスも含め、美味しかったです ^^ ちなみに「A Toca」は「うさぎの巣穴」っていう意味なんですって。
この日のメインは、ポルトガルの伝統料理であり、当店名物でもある魚介リゾット!!

ジャーン!
深鍋に入って登場します^^ ロブスターの頭、有頭エビ、白身魚、イカやムール貝など、シーフードがふんだんに入って、いい魚介ダシがたっぷり♪ 以前に比べて塩加減もマイルドになっているようで、本当にほっこり美味しくいただける一品なのです。まさに冬の寒い日にシェアするのに、ぴったりでしょう?

このボリューム! 食べても食べても減りませんw
メニュー名は「Arroz de Marisco(Seafood rice)」£34で、「for 2 people」2人前ってなってますけど(笑) 他のお料理もいただくなら、日本人であれば6〜8人前くらいある大量のリゾットだということをお忘れなく!
A Tocaは、元々1990年に2人のポルトガル人によって創業されましたが、2002年から新しいオーナーさんの手に。私が前回訪れたときには、すでに新オーナーさんのマネージメントになっていたと思います。郷愁を感じさせるインテリア、ポルトガルの庶民的な伝統メニューや名物をそのまま引き継ぎ、今も大勢のリピーターさんが押しかける人気店です。
在英日本人の間でも比較的有名なお店で、私たちはどうしても魚介料理に目がいきがち。でもローカルの人たちはブラジル風のシュラスコ肉とか、ステーキなどを好むみたいなので、お肉もお魚も両方、楽しめるお店だとご紹介させてください^^