Lyon’s ライアンズ
さて、イギリスでは外出制限と社会的距離戦略で、レストランやカフェを十分に楽しめない日々が続いています。でも、持ち帰りやデリバリーに切り替えて、営業を続けるレストランやカフェ、パブが存在していることも、知っておきたい大切なことの一つ ^^
北ロンドンの住宅地、クラウチ・エンドに昨年秋に登場しているシーフード&ワイン・バー、Lyon’sは、持ち帰りとデリバリーでがんばっているレストランの一つです。郊外でのオープンですが、オーナーさんはHIX SohoやThe Wolseleyでジェネラル・マネージャーをしていたアンソニー・ライアンさんで、ロンドンのトップ・レストラン業界を知り尽くした方なのです。
Lyon’sは彼個人のプロジェクトで家族経営ではありますが、外観、インテリア、サービス、どれをとっても業界を奥深くまで知る人の仕事。サービスに限っていうと、注文へのプレッシャーが少し過剰な感じもしますが ^^; それだけ力を入れて継続の意欲を燃やしているのでしょう。
厨房を監督しているのは、こちらもLe GavrocheやThe Fat Duckといった世界のトップ・レストランを経験している方で、ワイン・ソムリエはRocaやZumaといった高級和食レストランで働いていた人。これだけの人材が集まるチーム・・どんな料理を出してくれるのでしょうか♪
メニューは日替わりで、黒板に書いてあるものだけ。数種類が常時用意されているフレッシュなオイスターがシーフード好きを喜ばせますが、その他の人気定番品としてはクリスピー・ポレンタ・バイツがあります。これは柔らかくしたポレンタにパルメザン・チーズを混ぜて揚げ、マーマイト醤油のようなソースに浮かぶ卵黄に絡めていただく品なのですが・・・濃厚テイストで本当に美味しい。おつまみとしてオススメです♪
シェア・プレートとして用意している「本日の魚」は、必ず生の状態でテーブルまで運んで見せてくれるサービスあり。目利きさんなら「いい魚だな!」などと事前にチェックできるのかもしれません ^^ 気に入れば注文してみましょう。一尾がシェフのオススメ調理法で美しくクックされ、大皿にのって登場。その存在感は半端ではないです。魚にうるさい日本人でも美味しくいただけるお魚のサイドとして必ず試していただきたいのが、クリスピー・ポテト!
こちらの写真では大きさのスケール感がわからないと思うのですが・・・かなりのジャンボ・サイズです! しかも、この手の層を作って揚げるフレイキー・タイプのチップスとしては、これまで私がいただいた中でもっとも上手に仕上げられていたと思います。見た目と味にギャップがあまりありません。見た目通りの美味しさなのです♪
デザートもシンプルなものが3種類くらい用意してあります。この日いただいたのは、味噌を隠し味に使ったチョコレート・マルキ。こちらも滑らかリッチな口どけで甘すぎず・・ひと口ひと口が至福のお味でした。
常々「レストランはシグニチャー・ディッシュがないと生き残りが難しい」と思っているのですが、ここはまさにシグニチャーをきっちりキメてきているところが、プロの手法だなと思います。クリスピー・ポレンタしかり、クリスピー・ポテトしかり、日替わりフィッシュのお披露目しかり。「ここに来ればこれが食べられる」という消費者心理を形作っていくことが、これからのレストランが生き残っていくために必要な作戦なのではないかと思います。
お近くにお住まいなら、デリバリーなど試してみてくださいね ^^ そしてもちろん、外出制限がなくなった暁には、ぜひぜひ訪れてみてください!
外出制限期間中のテイクアウェイ&デリバリー時間
水〜金 16:00 – 21:00
土 13:00 – 15:30 – 17:00 – 22:00
日 12:00 – 16:00
*詳しくはウェブサイトで!