7月4日にイングランドで飲食店のイートインが解禁になって、すぐに訪れたお店がこちら♪ ワクワクドキドキしながら、カーナビーの裏通り、Kingly Streetを歩いてみました。
お店を選ぶときに考えたのは、自分で作れなかったプロの料理をいただきたいなという思いと、友人と簡単にシェアできるものがいいということ。それから中心部のお店を見てみたいという思いから、2019年秋に登場しているモダン・スリランカ料理のKolambaを抜擢(笑)してみました。
スリランカ料理といえば、2015年、Sohoに颯爽と登場したHoppers以来、インド料理の陰に隠れてその個性を発揮できずにいた同国料理に俄然注目が集まった気がします。私自身、米粉でできた丸いお椀型のホッパーというクレープ様の軽食について知ったのも、Hoppersに行ってから。これがとっても美味しくて、またぜひ、食べてみたいと思っていたのです♪
ランチを予約しようとしたら、ブランチ時間の最後のスロットしかオンライン予約できず、12時前に到着。その時間帯はまだまだ人通りもまばらでエリア全体が寂しい雰囲気でしたが、時間が経つにつれて人通りも増え、お店にもどんどん人が入ってきていい具合に。隣のテーブルには人を座らせないものの、外テーブルもある当店は「活気がある」と言ってもいいほどの混み具合になってきました ^^
Kolambaは、スリランカの首都、Colomboで幼少期を過ごしたスリランカ人のご夫婦が始めたベンチャー。飲食とは全く違う分野で活躍されていたお二人だけど、子供の頃に食べたカラフルでリッチなスリランカ料理の美味しさを伝えるレストランをオープンしたいという夢を、ずっと持っていたのだそう。そしてついに2019年に夢叶う。インテリア・デザインにも関わっていたオーナーさんのモダン感覚が伺える内装も高ポイントの一つなのです。
さて、解禁後にいくつかのレストランに行って発見した共通事項は、QRコードを読み取らせてメニューをみてもらうという工夫。紙のメニューを共有することを避けているのですね。そしてこの日は初日だったということもあり、なんとウェルカム・スパークリング・ワインのサービスが♡ ニクい演出に思わず心ほだされました。
私たちはブランチとランチの両方のメニューからバランスよく選んでみました。ホッパーを1つずつと、カレーを数種。前菜にはインドのサモサのようにいただける“パティ”を頼んだのですが、中身はバナナの花とジャックフルーツのタネ! とてもエキゾチックなのですが、食感はポテトのような感じでした。美味しかった!
カレーはサイド・ポーションのイエロー・モックフィッシュとダール。そして完熟パイナップルとナスの煮込みも。カレー類は奥行きのある味わいで間違いなく美味しいのですが、パイナップルとナスの料理は日本人の舌には少し唐辛子の辛さが強すぎたかな〜という感じです^^; そのため、ライスを追加注文。このライスがプレーンと言いつつもやはり風味豊かで上手な炊き具合でした。
その他にも、オーナー夫妻のファミリーに伝わるレシピを採用した数々の伝統のスリランカ料理があるので、今度はまたグループで訪れてその他の味も試してみたいと思います ^^
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さて、7月4日から1週間が経ちましたね。未だ再オープンできずにいるお店が多いことに気づくと同時に、7月4日初日に再開した一連の店舗には拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
お店を守るための方法はいろいろありました。持ち帰りにもデリバリーにも対応せず政府からの指導に従って、補助制度や給付金をうまく使って待機していたところも多いでしょう。老舗になればなるほど、これを機会にそれまでの垢を落とし、ゆっくり休んで改修でもするか・・なんて気持ちで次なる章に備えているお店もあるのかもしれません。あるいは、これを機に苦しかった経営を手放し、また別のことに挑戦していこうと気持ちを新たにしているオーナーさんもいることでしょう。
そういった事情を鑑みるにつけ、イートインが禁止されていた期間でも持ち帰りやデリバリーに移行して頑張ってきた元気でやる気のあるキッチンだからこそ、7月4日に再オープンできたのだろうなぁと感慨深く思うのです。初日にお客さんを迎えるためには、十分な食材を確保し、政府のガイドラインに沿った仕様に整え、何よりスタッフを再雇用するスピードが必要です。その全てをクリアしたからこその、7月4日一番のりさん。今後の動きも追っていきたいと思います。