Norma ノーマ
ロンドンにグルメ・タパス文化を定着させた立役者であり、最近はメディアにも顔を出しているセレブ・シェフ、ベン・ティッシュさんが、セント・ジェームズの5つ星ホテルとのコラボで2019年9月に創業したレストラン。満を持して8月4日からいよいよ再オープンです!
ロケーションはフィッツロヴィアのグルメ通り、シャーロット・ストリート。通りに沿ってたくさんある素敵なレストランの中から、さぁ、今日はシチリア島とムーアの味を融合したロンドンらしい料理を楽しめる、エキゾチックな装いのお洒落スポットをご紹介しましょう♪
インテリアがかなりツボです。シチリア島、つまりイタリアンの要素とムーア料理のフュージョンということで、イスラム風のしつらえ。椅子もふっかりとしていて、座り心地よくとっても落ち着ける空間なのです。コロナ後の再オープンでは安全面での対策を万全に取るようで、この写真の感じとは少し変わっているかもしれませんが、基本的にテイストは同じだと思います。
料理は予想通りの出来栄え! 美しくカットされて登場する自家製フォカッチャが少し固めで、おそらく添えられてきたオリーブ・オイルをたっぷりとかけていただくものだったのかな?という発見以外は、どの料理を注文してもハズレはないと思います。
こちらのチョコレート・ケーキ。味のある小鍋で焼かれたそれはボリューム満点で、全部は食べられないよねーと言い合った後、ペロリとフィニッシュしてしまった味の良さ^^ 甘いものがお好きな方は、デザート腹を残しておかれることを、強くおすすめします。
ベンさんは2000年代のグルメなロンドナーたちがこぞって行きたがったSalt Yardというグルメ・タパスの先駆け的なレストランのヘッドシェフとして頭角を現してきた方で、今でこそ大変な尊敬を集める有名シェフなのですが、実は長〜い下積み生活をされてきた叩き上げ。リンカーンシャーの海辺の町、スケッグネスで生まれ育ったイギリス人だけど各国料理への造詣が深いのは、キャリアから得た知識だけでなく元来の食への好奇心の高さからなのかもしれません。
同郷のシェフに、一足先に成功していたジェイソン・アサートンさんがいます。同郷のよしみなのか、ともかく若い頃からジェイソンさんと共に、あるいはその口聞きでリッツ・ホテルやその他のレストランで長らく働いておられたようです。90年代のシェフの下積みというのは超長時間労働+薄給+いじめの温床でとても大変だったそうですが^^; 天性の才能はいつか花開く・・・そんなリアル・ストーリーが背後にあることを知ると、余計に料理も味わい深いものになることでしょう。
デートにも使えそうなおしゃれ感いっぱい。ご褒美に美味しいものをお腹いっぱい食べるつもりで出かけられると、楽しいと思います^^