ノッティング・ヒルのポートベロー・ロード沿いにあるクールなバー・レストラン。先月、ロックダンの緩和直後に訪れたのですが、お天気だったこともあり、あまりの気持ち良い空間に圧倒されると同時にお料理も大変美味しくサービスもよく、大ファンになってしまいました^^ 2019年5月にオープンしているようです。
お店に入るとサニタリージェルで手を消毒し、テーブルまではマスクを付けて移動。持っていない場合はお店が用意しているものも使えるので安心です。素敵なバー・エリアを通り過ぎると・・・奥には緑したたるキラキラのコンサーバトリーが♪ このスペースの開放感と気持ち良さは実際に訪れてみないとわからないかもしれませんが・・・今の季節、最高の食事スペースと言っていいかもしれません。
メニューの特徴は洗練された季節の野菜料理の種類が多いことと、びっくりするくらい素材の旨味を引き出してくれるウッドファイヤー&炭火料理。おそらくシェフの技術が優れているのだと思うのですが、偶然選んだチキンの地中海風ローストがとびきり美味しくて、今年いただいた外食の中でも、本当に印象に残る一皿となりました。
コーンウォール産の赤鶏をマリネし、直火ローストしているのですが、旨味たっぷりスパイシーなイタリア産チョリソ「ンドゥーヤ」とパルマハムが味を決めています。が、実は素晴らしい役割を演じているのがこの赤いソース。辛くないのでトマト・ベースにパプリカだと思うのですが、非常にコクがあってマイルド。チキンによく絡みます。お肉は信じられないほどジューシーで、炭火の香ばしさもあり、さらに天才!と思ったのは、いちばん下にフォカッチャのようなパンのトーストが敷いてあることです。これが最高。味のエッセンスを見事に吸収して最後の一滴まで笑顔で美味しくいただけるのです。こちらを訪れるならぜひ試してみてください、あぶそる〜とロンドン、イチオシです^^
ゴールドは3フロアあるイケイケ感の強いバー仕様なのに、ここまで料理が本格的なのはさて、どうしてなのかと思って調べてみましたら、ヘッドシェフはなんと、River Cafeのシェフも務めたことがあるセオ・ヒルさんでした。River Cafeといえば田舎スタイルのイタリア料理が愛されてやまないロンドンのアイコン的なレストランです。どおりでイタリア食材の使い方がお上手なはず。カントリー・スタイルの調理法を心得ていらっしゃるのもそのためなのかもしれません。
そしてパートナーシップを組んでいるのが、ホスピタリティ業界では誰もが一目置くSoho Houseゆかりのお二人。確かに空間デザイン・雰囲気作りの達人が手がけているだけあり、スキのないインテリアにも納得なのです。
週末にポートベロー・ロード・マーケットを訪れられたら、ぜひ立ち寄ってみてください^^