北欧が熱く語り出す! いますぐパンテクへ行こう

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Eldr  エルダー

さぁさぁここ数週間、その名を聞かぬ日はないほど知れ渡ってきているコンセプト・ストアが、Pantechnic’on / パンテクニコンです!(呼びづらいので勝手にパンテクに短縮。本来の区切りはパン・テクニコンみたいですが^^)

ナイツブリッジ駅近くのベルグレイヴィア地区で、いや、ロックダウン後の全ロンドンで最も華々しい新オープンと言える<ライフスタイルx 食>の複合ビル。テーマは北欧とニッポンのカルチャー。両者ともに、研ぎ澄まされたシンプルさに共通項を見出すことができます。

SW地区にありがちな新古典主義のゴージャス・ビル! 1830年代建造で、その後再建されたそう。

実は私自身はノーマークだったのですが、9月22日のオープン直後からウワサが絶えず(笑)方々から耳に入ってきましたので、まずはふらっと偵察に行ってきました。その後、友人や知り合いが多数関わっているらしいことがわかり親近感が湧いてくる頃には、「お茶しよう」と言われるとすぐにパンテクを指定されるといった具合にw

パンテクは地下から5階まである大規模な商業施設で、その新古典主義の威風堂々としたビルには圧倒されてしまいます。同じ通りにはロココ・チョコレートやファイン・チーズ&Coなどのクラフト食品ブランドがあり、裏手にはHalkin Arcadeと呼ばれる秘密のガーデンが控えているんですよね。AmayaとかZafferanoといった老舗高級レストランも目と鼻の先。

1階がパリ発のCafé Kitsuneの注文カウンターと雑貨屋さんのThe Edit、2階が吹き抜けでCafé Kitsuneのテーブル席があり、3階にThe Studioと呼ばれる北欧や日本のアイテムを集めた広々としたライフスタイル・ショップがあります。

本日ご紹介する北欧レストランEldrは、4階。その上にガラス張り天井の明るいレストランRoof Gardenがあります(メニューはEldrと同じ)。地下には日本食レストランのSachiが11月にオープン予定。ざっとこんな感じです。

スタイリッシュな空間!

さて、Eldrです! 北欧がテーマということで、木や陶器で温かみを演出しながらもスタイリッシュにまとめられたインテリア空間はたいへん居心地良く、ほの明るい照明は気持ちを落ち着かせる効果もあるようです^^

居心地いい〜♪

席に着くとまずオススメされるのは北欧テーマの食前酒です。リンゴンベリーを使ったもの、海藻入りのマティーニですとか、北欧の蒸留酒アクアビットをベースにしたものなど、専属ミクソロジストが9種のオリジナル・カクテルを用意。説明書きを見る限りとても魅力的なラインナップが続くのでカクテルがお好きな方はぜひ^^

さて、炭水化物を控えている方でも、ぜひ頼んでいただきたいのは自家製パンです♡  滋味あふれるフラワー型の可愛いパンはフェンネルとハチミツが隠し味。リンゴンベリーが添えられた上質バターと一緒にお楽しみあれ。

花形パンはハチミツ入りでもっちり♡

新鮮なハリバットのお刺身とセロリアックの組み合わせ。ソースも美味しく。

スターターからは鮮やかなグリーンのディル・ソースでいただく白身魚&セロリアック、変わりビーツのサラダ、そしてビーフ・タルタルを。ビーツのサラダはマッシュルームのソースを組み合わせるというアクロバットな味。マガダミア・ナッツが隠し味となった独自色の濃い一皿ですが、見事なハーモニーを奏でております。ビーフ・タルタルはフランスのそれとは全く別物で、とってもさっぱりしているんです。これも驚きの美味しさ!

ビーツのサラダ。本当に面白い味! But it works.

ビーフ・タルタル。自分では頼まない一品ですが、食べてびっくり、なんて爽やかな味。

メインからは秋らしい2 品をシェア。鹿肉のスウェード添え、それからローストしたパンプキンとビーンズのベジタリアン・ディッシュをいただきました。サイドにバランスの良いドレッシングで和えられたコールラビとバーリーのサラダを添えて。鹿肉の火の通し方も完璧、クリーミーな舌触りのスウェードも美味しく、パンプキンが少し水っぽかった他は、素晴らしいお料理の数々でした。

ベニソンとスウェード。秋らしいでしょ? リンゴンベリーは欠かせない^^

パンプキンも全体のお味は美味しかったです^^  このバーリーのサラダもセンスいい!

パンテクのすべての食部門を統括しているのはクリス・ゴールディングさん。実は彼、以前にAmpersand Hotelのエグゼクティブ・シェフを務めていた時に知り合ってからずっと気になっていたシェフでした。その後、テルアビブやキエフなど東方の国々に行ってしまって不通になっていたのですが、何年か前にロンドンに戻ってきたみたい。まぁ錚々たる経歴の持ち主なので、パンテクのエグゼクティブ・シェフに就任したことは驚きません。

ヘッド・シェフのジョニ・ケトーネンさんはフィンランド人で、北欧諸国のレストランのほかFat Duckを含むイギリスのトップ・レストランにもいた方。他にもFat Duck上がりのシェフがキッチンにいるようで、さまざまな経験を持つシェフたちの腕が冴えるお料理を堪能できるというわけ。

あらゆる意味でクオリティが約束されているパンテク♡  オーナーは誰なのかなーと調べてみましたら、主にSW地区でガストロパブやホテルを展開しているCubitt Groupみたいです。さすがこんな時期でも力のある会社は違いますな。こちらの記事を見ると2015年から計画があったみたいなので、やっとやっとの完成のようです^^

ちなみに10月15日から11月1日まで、当サイトでもご紹介した抹茶堂さんがポップアップを出されるみたい! とても楽しみです^^   毎日限定数のポップアップ限定レーズン・バター・ビスケットを9:30から販売するそうですよん。Don’t Miss it!♡

Pantechnicon, 19 Montcomb Street, London SW1X 8LB

店名Eldr
最寄り駅Knightsbridge / Hyde Park Corner
住所Pantechnicon, 19 Montcomb Street, London SW1X 8LB
電話番号
営業時間毎日 12:00 – 22:00
URLhttps://www.pantechnicon.com
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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