2015年秋のオープンと同時に大きな注目を集めた後も高い人気を保ち続けているドイツ風のグランド・カフェがジャーマン・ギムナジウム。キングス・クロス駅の裏手にあるグレードII保存建築を利用したレストランは、一歩入ると吹き抜けゴージャスな空間にすぐさま陶酔してしまいます。
「ギムナジウム」と聞くと、とかく「ポーの一族」世代は繊細な男子がたむろするドイツの全寮制学校を想像しがちですが、1865年建造のこの建物は、ドイツ人のための「ジム」として誕生した正真正銘の体育館でした。ギムナジウムの語源は「若き男子が身体や知性を磨く場所」と言う意味のギリシャ語からきているらしいので、肉体を磨く体育館に転用されたのですね。
自宅から比較的近いのでこのあたりは散歩がてらよく足を伸ばしてみるのですが、上と下の写真は、つい一昨日くらいのもの。現在はオンライン注文&ピックアップと、宅配サービスに対応しています^^
さて、私が訪れたのは昨年のちょうどクリスマス時期。クラシックに飾られたゴージャスなツリーに目を奪われる、一種、幻想的な空間に変身していました。20世紀初頭のヨーロッパ貴族はこんなクリスマスを経験していたのかな? なんて想像してみたり・・・ ^^
今年は自粛ムードもあったせいか、こういうタイプのツリーがデパートなどでも見られなかったのが残念だったので、このレストランに来て、このツリーに出会えたことがとても嬉しかったのを覚えています。よろしければその時の様子をご一緒に♪
ここは1階が「グランド・カフェ」と呼ばれ、ヨーロッパ風のカジュアル・ダイニングを再現しています。そして2階の回廊部分がレストランになっており、1階の様子や外の風景を見下ろしながら優雅に食事ができる趣向に。そして2階にはバーも設置されていて、日中の午後ならカフェ代わりにも使えるので、私は外オフィスとしても重宝しています(笑)。
ドイツ料理レストランですので、シェフもドイツ人シェフです。ハンブルグの5つ星ホテルで料理長を務めていたビョルン・ワスマスさんがリードする厨房では、ドイツ風カレー味のソーセージ「カリーヴルスト」や大人気のチキン・シュニッツェル(シュニッツェルは4種類もあります)に加えて、通常のヨーロッパ風のメイン料理も揃えていて、何度リピートしても飽きることがなさそう。
中途半端な時間に入ってもサンドイッチやホットドッグ類が豊富にあり、困ることもないのです。私のオススメはカフェ価格でチキン・シュニッツェルも味見できちゃうサンドイッチ「GG Chicken Club」。目玉焼き、ベーコン、チェダーチーズも入って、ボリューミーで本当に旨い!
ふと気づくと、隣のテーブルでは通常のパイント・グラスの2倍は入るかと思える巨大ジョッキを嬉しそうに手に持った男性グループが何やら楽しそうな会合を開いていました。ジョッキの大きさに目が釘付けになった私ですが、ここはやはり大ジョッキ・ビールとソーセージ、あるいはホットドッグを目当てに来る人が多いようです。
再オープンしたら、また仕事しに行きたいマイ・オフィスですがw 今度はちゃんとレストランで食事してみたいな。開放的な空間なので、心も開放されちゃいます♪
宅配はDeliverooまたはSupperで。