Brasserie Zedel ブラッセリー・ゼデル
きらびやかなアールデコ調インテリア、無駄のない動きでダンスするように立ち回るギャルソン、ぬぐいきれないエレガンス……。かつてセレブが通うトレンディ・バーの代名詞として一世を風靡したアトランティック・バー&グリルが消えた跡地に華々しく誕生したブラッセリー・ゼデルは、本格的なパリのブラッセリーを再現したゴージャス感あふれるレストランです。ピカデリー・サーカス駅の北側に広がるSOHO南端の再開発の一環で2012年夏にオープンしました。
ビルのエントランスを入るとカフェがあり、階段を降りていくとシアターのような設えになったホールを中心にブラッセリーやバー、キャバレー・シアターへの入り口があります。ゼデルの入り口を一歩入るとそのゴージャスさに圧倒されそうになりますが、料理のお値段のほうはかなりリーズナブル。メニューを見るとエスカルゴ、フォアグラのパテ、鴨肉のコンフィから牛肉の赤ワイン煮まで、クラシックなフランス料理のオンパレードにお目見えします。
このお店の雰囲気にどっぷり身を浸していると、いつしか20世紀初頭のパリ街角に立つブラッセリーに迷い込んだような気持ちに。お味のほうは大きな驚きはないものの、雰囲気を楽しむだけでも来る価値はあり。曜日によってはライブ音楽を楽しめる夕べもあります。
この大規模開発を成功させたのは、ホテル・リッツの隣で堂々と営業を続けるレストラン、ウォールズリーと同じレストラン事業家、ジェレミー・キングさんとクリス・コービンさんの二人。さすが手練の腕にかかると、ロンドンのおへそにパリを出現させるのもお手のもの^^