シェフのお魚テーブル、最旬☆E8スタイル

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Behind ビハインド

皆さん、こんにちは! ついに7月ですね〜^^  ビュンビュンと時が進んでおります。イギリスの夏は若干涼しめで進行しておりますw  日本はもうすぐ盛夏ですね!

本日ご紹介するお店は、ハックニーの大通り、Mare Street の裏手を1本入った隠れ家ロケーションに2020年10月に誕生しているカウンター18席のお店。10年ほど前から流行っている「Chef’s Table」スタイルのお店を引っ張るのは、ロンドンのトップ・レストランで腕を磨いてきたアンディ・ベイノンさんです!

15年にわたってイギリス最高峰のシェフに付いて経験を積み、満を持してのオーナーシェフ稼業。ビハインドがその名を轟かせることになったのは、昨年の初営業からたった20日でミシュラン一つ星を獲得してしまったからなのですね(驚)。最初のロックダウンが明けた後にたった10日営業でき、次のロックダウン2が緩和された後、10日間営業した途端の快挙だったとか。

メディアでもたくさん取り上げられ、アンディさんは時の寵児に。インスペクターが来るタイミングがよかったのかもしれませんが、それにしても素敵なラッキー・ボーイです^^   ご本人もスタンダード紙のインタビューに「どうやってミシュランのレーダーに引っかかったのかもわからないし、正直とにかく驚いたよ。すごいことだし、とても有難いと思っている」と答えられています^^ さてさて、どんなお料理を披露してくれるのでしょうか。

近代ビルの1階です

こういう感じでカウンター席があります。東ロンドンらしいインダストリアル・スタイルの大きな空間を、木材を上手に使って温かみと洗練を加えています。スッキリとした北欧風という印象でしょうか。居心地は100点満点^^  かなり広いんですよね。カウンター席以外に、6名くらいがかけられるテーブル席もあります。

お料理のコースは基本的に1種類のみ。お魚に特化したお店と銘打っているので、ベジタリアン・メニューなどは用意していませんし、「アレルギーはある?」みたいなことも聞かれませんでした。ある意味、信頼関係の上に成り立つ大人な対応です(ただ、シェフが「今日はおまかせにしちゃいたいんだけど、いいかな?」と最初に聞いてきたことを一般的な意味に翻訳すると「アレルギーは大丈夫? あるなら今言えよ」という意味だったのかもw)

6コースと8コースから選べ、私たちがいただいたランチの6コースは42ポンドで、ワインをマッチングさせるとプラス68ポンド。8コース料理は74ポンド(お肉が入ることも?)。もちろんペアリングだけでなく個別に飲み物を頼むことも可能。だけど私たち以外のほとんどのグループはワインもペアリングで頼んでいたかも! シェフはお酒にも詳しいらしく、ご自身でお酒をサーブされていました。

魚介類は当日の朝に仕入れたものを使うので、素材の状態によって決めていたメニューを変えることもしばしばだとか。アンディさんはとにかく即興インスピレーションでどんどん変えていくみたい。強いリーダーシップで、他に2、3名いるシェフたちに指示を出していきます。

席に案内されると、シェフ自らがそれぞれのグループにご挨拶に。そして飲み物などのオーダーをとったら、第一のコースの始まりぃ〜♪

ノンアル・メニューの中からシードリップを♡  右は第1のコース! スモーク・コッドロウ、イクラ、ピーシュート。グリンピースの甘みが良い。

第2のコース。小さなイングリッシュ・マフィンの上にセクシーなムール貝♪

第3のコース。オイスター+きゅうりのエマルジョン♪ こういうオイスターならいくらでもいただけそう♡

メニューは当日決まり、変わることもあるので印刷されたメニューなどもありません。帰りに書いたものを渡すよって言われたのですが、それももらい損ねたので記憶をたどって行くしかないのでご容赦を。訪れたのは6月半ば。その時にいただける最高のお料理だったと思います^^

第4のコースはカニ料理! 3種のセットで。カニとメロンのサラダ > ビスク・スープ > カナッペの順にいただいたかな? 考え抜かれたトリオで、特にスープは味、量ともにドンピシャ。

奥に見えているのはオーストラリア育ちの韓国人男性。コースが終わってから少しお話を伺いました。以前はバーのキッチンで働いていたそうで、こういうファイン・キッチンは初挑戦だとか! アジア人らしい繊細さも買われているのでしょうね^^

第5のコース! 6コース・メニューの、実質的なメイン料理。完璧な火通しのヘイク。ソースもムール貝も最高。お魚を知り尽くした人の技。

クリーミーでもったりとしたマッシュと、コロッケも付いてきます。小さなお皿にのってくるのが懐石みたいな感じですね。

メインのお料理が終わった後、美しいピンク色をしたルバーブのサイダー・ショットをいただきました。液体部分も美味しかったのですが、このきめ細やかな泡の部分に驚きました。ギネスよりも滑らかで固めの泡に、甘酸っぱく濃厚で上品なフルーツ・フレーバーが閉じ込められていると思ってください♡ こんなことができるんだという新たな発見と初めての体験をさせていただきました♪

第6のコースとなるデザート! 詳細を忘れてしまったけどw 繊細なお味に脱帽。

12:30に入店し、全コースが終わったのが15:00過ぎくらいだったかも。軽い平日ランチというよりも、午後いっぱいを使って小旅行に行くような感覚で全行程をお楽しみいただきたいお店。イギリスで美味しいお魚料理に出会えないと嘆いている日本人の皆さんにもおすすめ。

Behind を一言で言い表すなら、「マスターシェフの極上フィッシュ定期便」でしょうか^^

店名「Behind」の由来は、最初は店のロケーションが裏通りにあるからかと思ったのですが、どうもキッチンの「舞台裏」を見せるからのようです。アンディさんの舞台裏コース、かなり丹念に構築されています。国外に出られないとお嘆きの皆さんは、ぜひここでスペシャル体験をされてみてくださいね♪

20 Sidworth Street, London E8 3SD

店名Behind
最寄り駅London Fields / Hackney Central
住所20 Sidworth Street, London E8 3SD
電話番号
営業時間火〜土 ランチ12:30 – / ディナー19:00 -
URLhttps://www.behindrestaurant.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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