料理を見るだけでピンときちゃう、ロンドン・ペディグリーの上質店

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Café Deco  カフェ・デコ

グルメなロンドナーたちは一体どうやって新オープンの「美味しい店」を見分けるのか。ここ数年は判断材料も多くなり「あそこのシェフが新規店をオープンしたから、ちょっと行ってみるか」なんてことになる昨今なのであります。

2020年に誕生した「Café Deco」は、シェフやチームのルーツを見るだけで「ここは美味しいはず!」とピンときちゃうお店。ずっと気になっていたそのカフェ・デコに、やっと行ってまいりました^^ ロケーションは大英博物館すぐ近く。ロンドン大学の学生さんが意気揚々と飛び回るブルームズベリーのグルメ通り、Store Streetの一画です。

パステル・カラーがカフェ・デコのテーマ。

床のタイルもとってもパステル♪  カフェみたいだけど、バーなんです。

バーとカフェとレストランを足して3で割ったような、カフェ・デコ。ナチュラル・ワインの輸入元兼、美食バーとして絶大な人気を誇るバーモンジーの名店「40 Maltby Street」と、今をときめくキャリア・シェフ、Anna Tobiasさんがタッグを組んで生まれた話題のプロジェクトがここ。

アナさんのキャリアを振り返ると、かなり一貫しています。上質でシンプルな料理が得意な東ロンドンの「Rochelle Canteen」、ナチュラル・ワイン+美食という40 Maltbyと同じコンセプトで人気のトップ・ワイン・バー「P. Franco」の厨房で働いていたアナさん。

もともとのキャリアのスタートにあるのは、かのモダン・イタリアンの草分け「River Cafe」(1987年創業)だそうです。そしてRochelle Canteenは、モダン・ブリティッシュの草分け「St. John」(1994年創業)と同根です。ロンドンのレストラン・シーンはある意味、この2つのレストランが虎の穴的な役割を果たし、数多くの優秀なシェフを輩出してきたことを考えると、アナさんはその両者の流派を受け継ぐ真のロンドン・ペディグリーなシェフであると言えるのです^^

イタリアン・ハムのチッチョリをごくごく薄切りにしてガーキンを合わせたおつまみ♡旨味が強い。ナチュラル・ワインによくアイマス。

とても美味しかったトマトとクルトンのイタリアン風サラダ、パンザネッラ!

もっと食べたい。

こちらはナスとペッパー、フェタ・チーズの惣菜。最強のおつまみ。

スモーク・イールとポテトのサラダ。St. Johnルーツの定番サラダですね^^ ウナギの食べ方として大賛成。

大好物のピンク・ファー・ポテト♪

この日は軽いものだけを楽しんだのですが、もちろん温かいメイン料理もあります^^ アナさんはイタリアとフランスにご家族の縁があるそうなので、お料理も地中海風というのは頷けますね。

とってもカジュアルなお店なので、ふらりと一人で立ち寄り、アナさん自慢のスープでランチにするもよし、アフター5の一杯にもよし。もちろんガッツリ・ディナーにも。

でもオススメは、身体にやさしいナチュラル・ワインを片手に、味わい深い小皿料理をつつきながらご縁のある人と毎日を祝福すること。とても穏やかな気持ちになれるワイン・バー・レストランです。

 

43 Store Street, London WC1E 7DB

店名Café Deco
最寄り駅Goodge Street
住所43 Store Street, London WC1E 7DB
電話番号020 8091 2108
営業時間火〜土 12:00 – 15:00 / 18:00 – 21:30
URLhttps://www.cafe-deco.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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