チェルシーの元兵舎が素敵な再開発区に! バルセロナの有名店が進出

0


The Campaner  ザ・カンパネール

今年も残すところあと2日。皆さんにとって、2023年はどんな年だったでしょうか。

私にとって2023年後半は、まさにローラー・コースターの如し!でした。毎週が飛ぶように過ぎ去り、気がつけば師走。クリスマスが終わり、忘年会・新年会と称してまたしても人と人が集まる熱い季節が続きます^^

そこで今日は、グループでぜひ訪れていただきたい新しいタパス屋さん「The Campaner / ザ・カンパネール」をご紹介。場所は高級住宅街チェルシー。と言ってもベルグレイヴィアに近いロケーションなので、ヴィクトリア駅からも歩いて行ける距離です。ロンドナーもあまり気づいていないのですが、この数年の間にチェルシー・バラックスと呼ばれる新興住宅地ができてあたりを活性化しているのです。

チェルシー・バラックスは、19世紀から兵舎として使われていた歴史ある一画。そこをサステナビリティに配慮した高級アパートメント群へと変貌させ、富裕層のための新コミュニティーに仕立て上げたのですね。

しかしこのチェルシー・バラックスはすごい! おそらくアパートメントとしては世界最高クラスの販売価格。一般的な高級住宅地にある住宅より一桁くらい違うお値段であるにもかかわらず(驚)、販売と同時にどんどん埋まっていく人気ぶり。世界のお金持ちに愛されるロンドンらしい新興エリアだとも言えます。

チェルシー・バラックスの中心にあるギャリソン・スクエア。右側のアーチ建築がレストランの入っているビル。

そんなチェルシー・バラックスの中心にあるのが、ギャリソン・スクエアと呼ばれる公共広場。 カンパネールはその広場に面し、今年5月にオープン。すでにコミュニティーの中心として機能しているようですよ。

建物に使われているレンガは全てオーダーメイド。伝統工法にこだわり、その技術を持つ職人探しから始まったそうです。石灰モルタルを使った工法は現代では珍しく、独特のニュアンスを形作ることに成功しています。

12月のある日、訪れました^^

そして! 中に入ってまたまたびっくり。内装も大迫力! 巨大なランプシェードが高い天井から釣り下がり、伝統のレンガ作りのシンプルな空間にダイナミズムをもたらしています。大きな空間だけに温かみが必要ですが、そこはインテリア・デザイナー氏が巧みに暖色のナチュラル・カラーを配して落ち着きのある華やぎ空間を創り出しています。

ダイナミックな内装!!

ささ、肝心のお料理。これが本当に、注文した全てが美味しかった! 今年はタパス料理レストランに行く機会がとても多かったのですが、その中で1、2を争う技術、お味。英国産の最高級食材を使用することにこだわり、カーボンニュートラルを目指していますが、これは敷地内にある菜園で野菜を栽培しているところに、究極の姿勢を見て取ることができるでしょう。

魚介を使った「本日のサラダ」。食材の組み合わせ、ドレッシングともに完璧。

感動したのは「本日のトルティーヤ」。今年はさまざまなタパス屋さんでトルティーヤをいただきましたが、名実ともに今年一番のお味! さすが本場バルセロナのトップシェフによる監修です。

もう一度食べたい!

もう一つ、ぜひとも食していただきたいのが不思議なネーミングの「Vitello tonnato Frankie Gallo Cha Cha Cha」。Vitello tonnato(ヴィテッロ・トンナート)とは、野菜と一緒に煮込んだ仔牛肉を薄切りにして、ツナ・ソースとケイパーでいただくピエモンテの伝統料理だとか。それをスペイン、バルセロナにある同グループの大人気レストラン・バー「Frankie Gallo Cha Cha Cha」風にアレンジしたもの、という意味なんですって。なかなか楽しげな名前です^^

この料理はプレゼンテーションも優れています。

ローストビーフのようにも見えますが、全く別物。煮込んだ仔牛肉なのでとても柔らかく、滑らかなツナマヨ・ソース、ケイパーベリー、ケイパーと、とてもよく合う。すでにカンパネール名物とも言える人気者♪

主菜としていただける料理には、炭火グリルのロティサリー料理、そして各種パエリアがあります。私たちはロティサリーでじっくり火を通した若鶏をいただいたのですが、ボリューム、お味、ともに満点。柔らかく、味わい深く、ハーブバター・ソースの伴奏も素晴らしい。

もうお腹いっぱい^^

各種パエリアは量もお値段もハイボリュームなので、4人くらいで訪れることがあればぜひ試してみたいと思いました^^ 周囲のテーブルを見るとデートでパエリアを注文しているカップルもいて微笑ましく、そしてやはり食べきれず・・・という構図^^;  メニューには一人分のお値段が書いてありますが、2名からの注文なのでお間違えなく〜。

締めはもちろん、バスク風チーズケーキ!

今年、何個のバスク風チーズケーキをいただいたことでしょう。その中でも、最もボリュームがあり、最も風味豊かで味も良かったチーズケーキの一つ。自家製ブルーベリー・コンポート(だったと思うのですが)とご一緒に。おすすめです♪

カンパネールとはカタルーニャ語で「鐘を打つ人」という意味だそう。レストランの向かいにある礼拝堂の鐘に結びつけられているのだとか。

バルセロナを拠点にするレストラン・グループ、Los Reyes del Mangoのドリーム・チームがお届けるすロンドンのカタルーニャ・レストラン、ザ・カンパネール。ボリュームあるものが多いので、2名ならタパス風に小皿料理を、3名以上なら本格的なバルセロナ・キュイジーヌをパエリアもろとも楽しんでいただきたい、使えるお店です。グループでの食事にピッタリ!

さ、もうすぐ大晦日ですね〜・・・今年も早い、早いー・・・・

Chelsea Barracks, Block 10 – 1, Garrison Square, London SW1W 8BG

店名The Campaner
最寄り駅Sloane Square / Victoria
住所Chelsea Barracks, Block 10 – 1, Garrison Square, London SW1W 8BG
電話番号020 4580 1385
営業時間火・水・木 9:00 – 23:30 金・土 11:00 – 00:00 日 9:00 – 17:00
URLhttps://thecampaner.com
Share.

About Author

アバター画像

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

ウェブサイト

Leave A Reply

CAPTCHA