季節のイタリア小皿とナチュラル・ワインに惚れ酔い

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Giacco’s Bar  ジャッコズ・バー

イズリントンからフィンズベリー・パークへと抜ける「Blackstock Road」は、ローカルたちにはつとに知られたグルメ通り。Giacco’s Barは2023年春、この通りのニューフェイスとして登場して以来、イタリアン・スナックを提供する通なワイン・バーとして大人気なのです♪

ほんの20席程度の小さなバー。

じつはずっと気になっていたワイン・バーで・・・ある晴れた日の夕方、日本から遊びにきた友人を誘ってやってきて正解。

北イタリアの小規模生産者から仕入れる上質の生ハム類も、ハックニーの人気ベーカリー「Forno」から仕入れているパンも、空きっ腹には危険なほどの美味しさ。冷たいナチュラル・ワインをゴクゴク飲みながら、どんどん手が伸びてしまいます^^

ハムにサラダを包んで食べるとめちゃ旨でした。

オーナーさんはもちろんイタリア出身。レオナルドとダニーロの男性デュオが、故郷のいいものをどんどんロンドンにもってきてくれているのですね。店名はレオナルドさんのおじいさまのニックネームに由来するとかで、やはりイタリアらしい家族愛をひしひしと♡

今回は軽く生ハムの盛り合わせとサラダ、そして締めにパスタをいただいたのですが・・・ウワサ通りのクラフトマンシップが感じられて大満足。

イタリア野菜のプンタレッレのサラダには、ハニーマスタード・ソースと新鮮なアンチョビがよく合います。仕上げのパルメザンの香りがなんとも言えず芳しく、豊かな風味をたっぷり楽しむ一皿。上質素材のハーモニーが舌に心に心地よく響きますね・・・

ボリュームも満点!今度家で作ってみようかな。

パスタは悩みに悩んでアンズタケのタリアテッレを選択。手打ちパスタの優しい歯触りとキノコの旨味、リッチなパルメザン・ソースは間違いのない組み合わせ・・・お腹がはち切れそうになるまで食べ続けましたw

自慢のワインはTutto Wines、Les Caves De Pyrene、Vine Trai、Ancestral Wines、Gergovie Winesなどナチュラル・ワインに強いサプライヤーさんと提携し、独自の自然派リストを作っています。いただいたオレンジ・ワインは予想通りの美味しさで、友人は白ワインをグラス3杯おかわりしてました^^

ヴィンテージ・スピーカーから流れる音楽は耳に柔らかく、バーの価値をぐっと高めています。もっとご近所だったらなぁ・・・

Blackstock Roadは、こちらのBBCの記事にもあるように、本当にいろいろな国から来た人たちが興味深いショップを構える多民族通りです。

大きめのランドマークとしては、イスラムのモスク、アーセナルFCの本拠地エミレーツ・スタジアムなどがご近所にあり、この通り沿いにはアルジェリアの精肉店、安くて美味しいナンの専門店、カリブ、トルコ、アフガニスタン、ウルグアイ、中国、イタリア、タイ、ベトナム、エチオピアなどなど多種多様な料理店がひしめき、まるでアラジンの洞窟のよう。よくよく眺めてみると、息の長いビジネスも多いのですよね。

ジャッコズもその一員として、今後も末長く美味しい料理とナチュラル・ワインで歓迎してほしいものです。

176 Blackstock Road, London N5 1H4

店名Giacco’s Bar
最寄り駅Finsbury Park / Arsenal / Highbury & Islington
住所176 Blackstock Road, London N5 1H4
電話番号020 3649 4601
営業時間火〜木 17:00 – 23:00 金 16:00 – 23:00 土12:00 – 23:00 日 12:00 -22:00
URLhttps://www.giaccos.bar
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども。英国の外食文化について造詣が深く、企業アドバイザーも請け負う。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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