Spuntino スプンティーノ(閉業)
歓楽街SOHOの面影を色濃く残す一角に、錆び付いたフロントの店ひとつ。目を凝らさなければ見えないほど小さく「Spuntino」と刻まれた素っ気ない外観。予約を一切取らないので電話もなし。
元肉屋を改装した古いタイル張りの壁がシャビーな魅力を醸す狭い店内は、半分以上がバー・カウンターに占められお客が座れるのはカウンター席と奥にあるコーナー席だけ…そんなカルトな店でありながらも、ソーホーの帝王こと凄腕レストラターのノーマン・ラッセル氏の成功の方程式にのっとっているだけあり、2011年春のオープン当初から評判も上々、早くからランチ時には行列ができる人気店になりました。
NY風のダイニング・バーといった雰囲気で、食事はアメリカン・テイストにイタリアの香りを少し加えたモダン・フュージョンといったところ。白パンの厚切りスライスにチーズをのせ、真ん中に卵黄を落としてトーストし、トリュフ・オイルをひとふりした「トリュフ・エッグ・トースト」は定番人気で、リッチな味わいを楽しめます。その他、フェンネル風味のヨーグルトが添えられる拍子木切りにしたナスのチップス、ジューシーなミニ・バーガー、季節の野菜やマッシュルームをのせたイタリア風のピセットなどもおすすめ。
折に触れて変わるメニューはシンプルで飽きがこず、しかもちょっとした工夫に新しい発見もあり。デザートはピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチといったアメリカンならではの一品も。午前11時から夜まで通しでオープンしているので、奇妙な時間帯に小腹がすいた時にふらりと立ち寄れる便利さも魅力です☆