ロンドン塔すぐ東隣にある「St Katharine Docks」は、13世紀からその歴史を刻んでいるロンドン中心部で唯一のマリーナ。一時は閉鎖されていましたが、1990年代に行われた再開発で蘇り、ここ数年は元気のいいチェーン店や独立店がしのぎを削るレストラン&ショップ・エリアとして再注目されています。
そんなセント・キャサリン・ドックスの一画に、何世紀もの歴史を経て佇んでいるパブがあります。それがいっときは文豪チャールズ・ディケンズのお孫さんが経営していたという「ディケンズ・イン」。3階建て木造建築の威容は一目見たら忘れられない古めかしさなのです。
建物はもっと以前、18世紀頃の再開発ですぐ近くのロケーションからこの場所に移築されてきたとのこと。今でもオリジナルの梁と鉄骨が使われているそうです。1階のバー・エリアは長くてダークな梁が何本も渡る低い天井いかにも中世のパブといった趣をそのまま残し、ほの暗い空間でぼそぼそとした会話を楽しみたい居心地のよさがあります。ここでも素敵なパブ・フードを食べられるみたいですが、おすすめは2階にあるピッツァリア!
窓際に座ってマリーナを見下ろすのんびりランチをとれば、ロンドンにいながらにしてホリデー気分を味わえること間違いなし。もちろん春から夏にかけてはテラス席が最高でしょう♪
小・大・特大とピザのサイズを選べるシステムで、写真は一人前の小ですが、いろいろな味を試したい少人数グループなら小さいピザをたくさん注文するのもいいのかも。でも人数が多い場合は、いちばん大きな「Beast」(化け物!)というサイズを注文すると、38cm x 58cmの巨大スクエア・ピザがデンと登場して楽しくシェアできるみたいですよ ^^
タワー・ブリッジやロンドン塔の観光に来たときや、ほっとしたのんびり気分で休日の午後を過ごしたいときにおすすめです。