イギリスの好事家たちの間でも「Japanese whisky」は大変もてはやされる存在で、上質なホテルやレストランのバー、ときにパブでもいくつかの銘柄を扱っている昨今です。とはいえ、Haggerston駅のすぐ前に佇むクラシックなカクテル・バー、MAP Maison ほどの品揃えを誇るバーを、私は知りません。
ホクストンからも歩いてすぐ、Kingsland Road沿いにある不思議な佇まいのその店は、「Bar」の下に「Cafe」のサインもあったので、ある午後の日、ふらりと立ち寄ってみました。表には週末アフタヌーン・ティーもありますよ、とチラシが貼ってあります。
しかるに、足を踏み入れるとすぐに、そこがロンドンでは珍しい、しっとり系クラシックな正統派バーだと悟ったのです。この店を見つけたのが今年の春頃で、最初は一人だったのでコーヒーをたしなんだのですが(笑)、その後はお酒好きに声をかけて何度かカクテルをいただきに足を運びました。2015年末頃のオープンとのこと。地元では人気の店みたいです。
カウンター席に落ちついて空気になじんだ頃、ふと棚に目をやると、そこには無数のジャパニーズ・ウイスキーの銘柄が並んでいます。私はウイスキーをさほど飲みませんので大した知識があるわけではないのですが、それでも相当の品揃えであることは分かりました。最初の数回の訪問の際に迎えてくれたミクソロジスト氏は日本で少し修業したこともあるというジャパニーズ・ウイスキー狂。彼の知識は半端なく、滔々と質問に答えてくれます ^^ 私がどのカクテルにしようか迷っていると、なんと日本のウイスキーと抹茶を使ったカクテルを急須で(!)作ってくれたのでした。
作り方があまりに複雑すぎてw ここではお伝えしきれませんが、基本は「あかし」と抹茶と氷、それから卵白。濃厚そうに見えますが、これが思いのほかさっぱり。残念ながらイタリア人とロシア人とのハーフだという彼はもう当店を去ってしまったとのことで、これと同じカクテルをいただけるかどうかは不明・・・ただしジャパニーズ・ウイスキーを使ったカクテル・クラスを催しているみたいで、その講師は彼なんじゃないかと思うので、興味ある方はぜひ、申し込んでみてください ^^
マップ・メゾンは、世界中のどこから来ていても、自宅にいるようにくつろいてもらえるスペースを提供したいとのオーナーの願いが込められた名前。カウンター・バーの奥には狭いですがソファ席がいくつかあり、ゆっくりとお酒を楽しむことができます。地下には会員制の秘密スペースがあるみたいですよ ^^ ディナー後にふらっと足を向けてみたいバーであり、いつか午後のアフタヌーン・ティーも試してみたいお店です。
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