Brilliant Corners ブリリアント・コーナーズ
イングランドでは9月24日から飲食店は「22時から翌朝5時まで閉店するように」とのお達し「curfew」が出て、飲食店にとってはロックダウンに続く打撃となり、新たな課題に直面しております。
10pmに閉店するためには9:15pmから9:30pmまでにラスト・オーダーとなり、ほぼきっちり10pmには店のドアを閉めることが必要みたいですね。ちょうど10日ほどが経過した現在、少しずつ飲食店の努力が伝えられています。
例えばパブでは10pmまでに飲み終わらない飲み物は持ち帰り容器に移し変えて持ち帰ってもらう、また閉店までに持ち帰りドリンクを事前に注文してもらうなど。レストランではディナーを2回転させるため、2回転目の客の予約が8:30pmなら、なんらかの形で来店前に事前注文をお願いするなどのアイデアが実行されているようです。ただし10pm以降はデリバリー営業可能みたいなので、ビジネスのチャンスは残されています。
というわけで、現在のところロンドンの街は10pmになるとお店がデリバリーに切り替わってしまうので、なかなかシビアであります。ただし! 持ち帰りしたものを外で食べる人も結構いるのではないかなと思うのですが・・・
さて、いつも深夜まで活気付いているダルストンがどうなっているのか、24日以降にまだ行っていないのでわからないのですが、「人が群れたい」という思いは常にあると思うので、もしかすると若いロンドナーたちなら10pmに追い出された後、寒空でも公園や公共スペースでたむろするのでは、なんて思っています^^; イギリスでは真冬でもパブの外で飲みながらタバコを吸っている人も大勢見かけますしね。
そのダルストンでオススメのミュージック・バーが、Brilliant Cornersです。ここはライブ音楽を聴きながら日本食をいただくことができる小さなレストラン・バー。現在はライブ音楽ではなく大きなブースでDJが楽しませてくれるようです。オーナーさんたちの音楽への尽きせぬ思いは、優れた音響効果にも現れています。プロのミュージシャンなら一目置くような機材を揃えているそうですよ^^
この非常時のみですが、イートインの場合、テーブルを確保する際に30ポンドのセット・メニューを注文することをお願いしているそうです。その和食がなかなか本格的で美味しい! 2014年の創業当時から数年は日本人シェフの方だったと思うのですが、とても評判がよかったんですよね。現在のシェフの国籍は知らないのですが、私が訪れた数回とも、ふつうに居酒屋風に楽しむことができました^^ とても雰囲気の良い場所なので、音楽好き、日本食好きの仲間と来ると余すところなく楽しめると思いますので、ぜひ♡
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さて、10pm curfewはいつまで続くのでしょうね。規制が始まった直後、郊外のハンバーガー屋さんで10pmぴったりに注文を受けて10:04pmにバーガーを渡したお店が1000ポンドの罰金を取られたとニュースで聞きました。
こういう話にはちょっとびっくりしますね。Curfewを実施する目的は人が無秩序に騒いだりすることを防ぎ、安全を確保することにあり、罰則が目的ではないはずです。施行直後のことであればなおさら、「次回はないよ」と釘をさすので十分であるはず。だって10pmぴったりに注文を受けて4分後に渡すことがダメだなんて、誰もまだ十分な認識がないでしょう? それをまるで見せしめのように罰金をとり、こういったニュースを流して脅すようなやり方は果たして民主的なのでしょうか? (私がこの店のオーナーなら、罰金を払うことを拒否するか、政府を相手取って訴えちゃうかも^^; 目的を見失うなと。 決して悪いことをしているわけでもない小さなハンバーガー店から強制的に1000ポンドを奪うなんて、強盗と同じです。)
締め付けを強くして人々に恐れを植え付けるようなやり方がまかり通るような社会にならないよう、消費者が引き続き、しっかりとウォッチしていく必要があると思います。そして・・・10pmにお店が閉店なら・・・自由な魂のロンドナーたちが一体どんなアイデアで対処するのか、楽しみでもあります^^