私は、きっとトロピカルな木や花や小鳥に囲まれて
幸せに生きていた人生が過去生にあったのだと、確信している!
椰子の木や、シダの木、バナナの木、丸い葉っぱの樹、ハート型の葉っぱの樹
肉厚の葉っぱの樹や、それらに咲くオレンジ、ピンク、赤、紫の花や白い芳香のある花
甘い南国の果物、そして朝方に聞こえてくる小鳥たちの美しい声! にぎやかなおしゃべり!
あの世界にいると、心が落ち着く
多分赤道近くの島に生まれ育ったのじゃないかしら?
熱帯魚やサメ、猿やワニや象やトカゲやカエルが子供の頃から大好きだったのも
そういう理由だったのかもしれない…?
モクモクの入道雲と青い空、すごい勢いで降るスコール、太陽と風、満天の星空
明るい満月の夜、ひんやりとしたタイルや大理石の床…
雨の降るロンドン、ガトウィック空港から4時間弱飛んで着いたところが
イースターホリデーに、訪れたポルトガル領のマデイラ諸島
地図を見ると
緯度はカサブランカと同じぐらい、アフリカ大陸の少し西に位置する島
『The Pearl of the Atlantic』
がこの島のニックネームだと言う
クリスマスに行った、バミューダー諸島とほぼ同じ緯度にあっても
夏は平均二十八度ぐらいしか気温は上がらないそうだ
「冬は寒くなくて、夏は暑すぎることがない、この島は最高だよ!」
と言ったのは、タクシーの運転手さん
そして4泊の旅行が終わった時
私もこの島に恋をしてしまいました
ポルトガルには、ずっと行きたいと思っていたのに
どういうわけか、行くチャンスがなくて今回が初めて
とは言っても、上に書いたように
緯度はアフリカのモロッコと同じぐらいだし、小さな島だから
本土のポルトガルとは、全然違う(らしい)
小さな島に観光客(ドイツ人が多くイギリス人にも人気)が一年中多く訪れるので
経済的には本土よりもずっと潤っているそうだ
だからだろうか?イメージしていた、ポルトガルとは違って
崖に建ち並ぶオレンジの屋根と白い壁の家々や高級ホテル群を見ていると
南仏、コートダジュールにその雰囲気が似ているような気がした
さて、ポルトガルに興味を持ったのは
私のサーディン好きがその理由の一つ
缶詰のサーディンも好きだし
ちょっと気取ってサラダと一緒に食べる揚げたサーディンも好き
だけど、やっぱりフレッシュなサーディンを塩で焼いて、レモンをギュッと絞って食べるのが
私の一番好きな料理法
私はこの安くて美味しいサーディンを
魚の中のプリンセス!と称えている
Madeiraのオールドタウンを散歩して、
このフレッシュサーディンのグリルを
気持ちの良いテラス席で頂いた
なんという幸福なひと時だったことでしょう!
サーディンは美味しく食すだけでなく
ポルトガルの立派なキャラクターでもある
クラシックで素敵なイラストのプリント紙で
大事に包装されていたサーディン缶を見つけた時
私は迷わず全種類購入した
サーディンの陶器、サーディンのお皿、サーディンのノートブック
それにサーディンのブックマークやサーディンのクリップホルダーなど
サーディンの形にカッコよくデザインされたものがたくさんあって
あれもこれも目に入るもの全て欲しくなってしまった
こんな風に、単純な魚をチャーミングで楽しいプロダクツに変えてしまう
ポルトガル人のサーディンへの愛情と、そのデザインセンスの良さに、脱帽だ!
それにしても、ポルトガル人は何て気持ちがよくて、優しい人が多いのだろう
タクシーに乗っても、ホテルのスタッフも、レストランのスタッフも
会う人が皆、本当にとても明るくて、感じがいい
バミューダー諸島の人たちもそういえば、そうだった
これは、島に暮らしている人たちに、共通することなのかもしれない…
いつでもどこに行っても海を感じて美味しいワインと新鮮な海の幸を食べ
香り高くて甘いフルーツと小鳥と花と太陽とそよ風の温暖な気候の中での生活…
バミューダー島のタクシードライバーも、マデイラ島のタクシードライバーも
「この島を私は絶対に出たくないよ」
と、話していた
ポルトガルのマデイラ諸島
本当にアトランティックにポツンと浮かぶ真珠のよう
朝早く起きて、コーヒーを飲んで絵を描いてお話を綴って…
12時前には仕事を終えて、フルーツをかじって散歩に出る
戻ってきたらプールで泳いで昼寝をして
夕方になったら海に向かったバルコニーでワインを飲みながら読書をする
夜ご飯は、やっぱりカリカリに焼いたサーディンにレモンを絞って…
嗚呼…
いつか私も真珠の島
マデイラ島で暮らしてみたい
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【きょうのヒント】
Madeira島の一番大きな町、Funchalにあるエレガントなホテルのカフェ
ここはチャーチルが好んで滞在したホテルです
大きく立派なバルコニーに座って、海とFunchalの町を眺めながら
アフタヌーンティーを優雅にいただく
アトランティックの真珠
チャーチルお気に入りの優雅なホテルでのお茶の時間には
シャワーを浴びて、お着替えをして
ちょっとドレスアップして行きたいと思います
【前回のこたえ】
Cutter and Squidge
20 Brewer Street, London W1F 0SJ