来るたびにワクワクとした高揚感を感じさせてくれる店というのはごく限られていますが、メイフェアにあるMomoは、そんなマジカルな空気を漂わせる老舗モロッコ料理店の一つ。1997年のオープン以来、変わることのないクオリティとサービス、そしてグラマラスなインテリアで多くのロンドナーたちを魅了しています♪
久しぶりに訪れたのは週末だったので、週末限定のブランチ・メニューを試してみることにしたのですが、これが「ロンドンでこのお値段でこのクオリティでやっていけるの?」というくらいお値打ちな内容で大感激☆
ブランチのセット・メニューの名前は「London to Marrakech」。グラス・ワインまたは絞りたてオレンジ・ジュース、前菜、メイン、デザート、食後のコーヒーまで付いて、全部で20ポンド。オドロキでしょう? このインテリアで、このサービスで。しかも内容も素晴らしかった。
4種ある前菜からローストしたレッド・ペッパー「Mechouia」、ナスとコリアンダー「Zaalouk」を選び、温かくローストされてくるピタパンに添えて食べるだけでシアワセ ^^ 2つあるメイン・コースは両方頼んでシェアしたのですが、タジーン鍋に入って来る「モロッコ風ブレックファースト」も、炭火の香ばしさが感じられたモロッカン・チキンも、とても丁寧に作られていて、美味しくて大満足。ボリュームもたっぷりです。
入店と同時に思わず写真を撮ってしまった、ダイニング中央に置かれていたケーキ類の中から、セット・メニューに入っていたケーキが来ます。一つはラズベリー・ケーキ。といっても西洋風のケーキを想像すると、ちょっと食感や味が違うモロッコ・スタイルです。写真左上「ベルベル人のパンケーキ」は、セモリナ粉で作る北アフリカ特有のもの。シロップがよくしみて、かつ素朴な美味しさを堪能できます☆
最後はほっとミント・ティーとコーヒーで締めつつ、本当に満足度の高いセット・メニューに感謝を。といってもモモはアラカルトで食べてもさほど高くはない良心的な店でもあります。
『ブリジット・ジョーンズの日記』のロケで使われた直後は一躍、時のレストランになって大流行りでしたけど、そんな流動エレメントなんか関係ないとばかりに、今日も老舗の貫禄を見せつけてくれます。なるべく早く戻ってきて、別のメニューを試したいと切に思ったのでした ^^