ウェストミンスターの持続可能なヒミツ基地

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Iris + June  アイリス+ジューン

ヴィクトリア駅からも歩いてすぐ、セント・ジェームズ・パーク南側の裏通り。オフィス街でもあるウェストミンスターの、本当に目立たないビルの狭間にひっそり佇む「Iris + June」は2014年春にオープンしている独立系のカフェです。

とてもコンテンポラリーな空間!

通信会社でマーケティングをしていた創業者のジョディさん。次第にカフェをオープンする夢を見始めて、アフター5に料理学校に通ったりコーヒーについて勉強したりと本格的に動き出したことからそれは実現していきました。それからもう6年が過ぎ、今はご近所の常連さんに愛される、思い描いた通りのカフェに成長しました^^

オート・ラテにしてもらいました。ちょうどいい濃さ♡

ニュージーランド発のコーヒー・マスター、Ozoneの豆を使ったリッチで腰のしっかりとしたコーヒー、そして上質のシングル・オリジン・ティーで知られるGood & Proper Teaのリーフ・ティーが、Iris + Juneを訪れる人々の生活を豊かにしてくれます。

特筆すべきなのは、Iris + Juneがサステナビリティ・レストラン協会(SRA)の会員であること。この協会の活動は素晴らしいのですが、会員であることイコール、食品のロスを減らし、リサイクルに取り組み、環境に負荷の少ない方法で運営することが求められるので、消費者としてもこういったカフェをサポートすることはとても意義あることだと思います。

とくに食品ロスの問題には本格的に取り組んでいて、それはSRAが主宰する「Food Waste Bad Taste」プログラムに参加し、実際のチェックと講習を受けたことからも伺えます。どんな部位も無駄にせず料理に生かし、コーヒーや紅茶に使うミルク(オーガニック)も、無駄が出ないようにリコッタ・チーズやパニーア・チーズなどを作って使い切る。そしてプラスチックではなく、ガラス瓶に差し替えていき、お客さんにも持ち帰り用には自分でパッケージを持参するよう奨励しているそうです。

ご近所さんらしい高齢の男性が息子さんと食べていらしたフリッタータ。美味しそう。

ランチに選んだのはひよこ豆とサンドライトマト、ナスのフィロペイストリー巻き。サイド・サラダを付けて♡ これはベジ・オプションで、フリッタータにはベーコンが入ってました。

やさしい ナチュラルな味。不要な添加物一切なし。

丁寧に作られた美味しい軽食やケーキは売れそうな量を計算して作られるのでほぼ売れ残りはないそうですが、残ってしまう場合でも、閉店前に割引価格にして売り切るシステム「Too Good To Go」にも登録しているので、廃棄処分になることはまずないそうですよ。こんなに美味しい料理なら、きっと狙っているご近所さんがいるはず^^

オフィスに人が戻ってくるまでは、お昼でも満席になることは少ないのかもしれないですね。持ち帰りには多くの人が訪れていました。

Iris + Juneの店名は、ジョディさんの二人のお祖母様の名前に由来するのだとか^^  環境意識のある素敵なオーナーさんが切り盛りする21世紀のカフェ。機会あればぜひ♪

1 Howick Place, London SW1P 1WG

店名Iris + June
最寄り駅St Jame’s Park / Victoria
住所1 Howick Place, London SW1P 1WG
電話番号
営業時間月〜土 8:30 – 15:00(キッチンは14:00まで)
URLhttp://www.irisandjune.com
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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