EL&N Cafe, St Pancras エラン・カフェ セント・パンクラス店
ほんの数年前、2017年にメイフェアの端っこに1号店が登場して以来、どんどん支店を増やしているアラブ女性好みのピンク色のカフェ。当初は確かElan Caféと言っていたと思うのですが、現在はEL&N Caféで統一している元祖インスタ・カフェでもあります。
ドーチェスター・ホテルの隣にある1号店はとても小さいのですが、壁一面をフェイク・フラワーで飾ったキュートなインテリアとカラフルで可愛らしいケーキがSNSで拡散されて有名に。その後、ロンドン市内のあちらこちらにフラワー・カフェが登場することになりました。
こういったキラキラ系カフェは、個人的にそれほど好きなタイプではないのですが^^; 先日散歩した際にセント・パンクラス駅をついでに偵察に行きましたら、昨年春のロックダウン1の後に誕生した駅構内のお店が持ち帰り対応でオープンしていました! ので、ハッとしてご紹介しようと思った次第です。
EL&N Caféの創業者はアレクサンドラさんというアラブ系の女性で、もともとファッション業界にいらしたそうです。女性らしい健康的な可愛らしさを志向して生まれたのが、このインテリア・コンセプト。ペール・ピンクをカンパニー・カラーとして、お花で飾る手法はベルグレイヴィアのペギー・ポーシェンさんと互角勝負(笑)。ただしEL&Nのほうはアラブのお金持ち女性のポッシュな香りがぷんぷんしてくる徹底したKawaiiブランディングが特徴です。
食べ物のほうは美しくデコレーションされたケーキが有名。実は1号店を訪れたときも写真だけ撮ってケーキにトライしなかったのですが・・・
今回は見た目に惹かれて下の写真のピスタチオのケーキを注文してみました♪ 1個8ポンドくらいします^^; 2名で1個シェアするくらいがお値段も分量もちょうど良い感じです^^
お味の方は「普通に美味しい」という感想で、タイプとしてはL’Eto Caffeのものに似ていると思いました。良質材料費も手間もかかっていると思うので、ぜひ「感動」レベルまで引っ張り上げてくれるといいのになぁと、切実に思った次第です^^
最近、ロンドン市内ではケーキの物価も上がって1切れ8ポンドのケーキに物怖じはしなくなったのですが、このお値段だと「次も食べたい」とか「次はこれを試してみよう」と思わせる力が必要。SW1/3地区が彼らの主戦場であることを考えると、あまり関係ないのかもしれませんが・・・
ちなみにサンドイッチやペイストリー系は割と普通のお値段です。今度はこっちを試してみようかな? クロワッサン・サンドからフォカッチャ・サンドまで種類も豊富なので、次回はサンドイッチ系に決定です^^ それからホット・ドリンクにもコンデンス・ミルクで甘くしたチャーコール・ラテ「Black Magic Latte」やサフラン・シロップを入れた「Saffron Latte」などオリジナルも揃えています。今度散歩で来るときは、ブラック・マジック・ラテを持ち帰りにしてみよう♪
EL&Nは現在、ロンドン市内に9店舗を展開。お金持ちアラブ系の人々がたくさん暮らすSW地区では、とても人気のあるカフェだと思います。こんなインテリアだから客層は女性ばかりだろうって? いえいえ、意外と男性客も多いんです。華やかなインテリアとオリジナル・グッズたち、そして考え抜かれたメニューだから、中年男性から家族連れまで、ちょっとしたエンターテインメント代わりにも利用できるカフェなのでしょう。
ふだんはこういうカフェには足の向かない私ですが、ロックダウンの今、なんらかの形で頑張っている飲食店は本当に応援したくなってしまいます。次回のサンドイッチ、楽しみです^^ ちなみにホール・ケーキはデリバリーしてくれます。