Eyre Brothers エア・ブラザーズ(閉業)
移り変わりの激しいショーディッチのレストラン・シーンにあって、このタパス・レストランが約15年という長きに渡って親しまれている理由には、オーナーであるエア兄弟のレストラン事業家としての手腕があります。移り気なショーディッチ・クラウドの趣向に合わせて変化しつつも、上質を維持する基本コンセプトは不変。兄弟のマネジメント・センスが、この地にぴったり合っていたということなのかもしれません ^^
大通りと大通りを結ぶ路地に面し、ラフな倉庫街の一角に溶け込むように佇む当店ですが、店内に一歩入るとミッドセンチュリーモダンを思わせる落ちついたアーバン・シックなインテリアが迎えてくれます。入り口付近のバー・エリアと左手に広がるダイニング・エリアではメニューが若干違うので、軽くタパスとドリンクで済ませたいときはバーの止まり木がおすすめ☆
ダイニング・エリアに座るとコース料理を中心にしたメニューを渡されますが、前菜メニュー、主菜メニューの両方からいくつかお皿を選んで、タパスのように複数人数でシェアしながら食べることも可能。 ポルトガルとスペインのキュイジーヌをミックスした上質のイベリア半島料理は、野菜、シーフード、ミートがバランスよくメニューに並んでいます。
ピメントス炒め、ガリシア風タコ&ポテトなど通常のタパス・バーで食べられるメニューもダイニング・メニューに含まれているので、定番品と当店のスペシャルを上手に組み合わせて注文するのがおすすめです。

「Cataplana de Porco Alentejano」は、2人前で35ポンド。 でもこの日は6人でシェアw
一人前がこのくらいのポーションになったので、2人で食べるとどのくらいの量か押して知るべし。
当店でぜひとも試していただきたいのは、ポルトガル中部のアレンテージョ地方の名物、「Cataplana de Porco Alentejano」。これは豚肉とアサリを「カタプラーナ」という銅製の鍋に入れてパプリカ・ソースで煮込んだ一品で、アサリのエキスを含んだ濃厚なソースと柔らかく煮込まれた豚肉がリッチなハーモニーを奏でる当店のスペシャリティ♪ サイコロ状のポテト・フライを添えていただくのが定番の食べ方です。
スペインやポルトガルのワイン・セレクションに合う料理の数々は、ハーブや香味野菜をうまく組み合わせた上等の出来映え。ローキーな落ちついたインテリアで接待にも十分に使える仕様ですが、デコレーション使いにショーディッチらしいファンキーさも感じられる界隈でもおすすめのレストランです。