Salon サロン (閉業)
人の思いがそのまま形になっていく旬のブリクストンで、2013年から力強い存在感をずっと示し続けているモダン・ブリティッシュのSalon。オーナーシェフ、ニコラス・バルフェさんが立ち上げたポップアップ・レストランが評判となり、パーマネント・レストランへと成長を遂げ、2017年には1階スペースをバーに改装してのリニューアル・オープン。小さな店舗から身を起こし、実力で今の地位を築いたという意味では、ロンドンの外食産業ドリームを地でいく人気と実力を兼ね備えたイキのいいレストランだと言えます。

マーケット・ロウ内では、すでに老舗の貫禄を漂わせています。
ロケーションは、今も生鮮食品や雑貨屋さんがたくさんひしめくブリクストン・マーケットの中。チェーン店も目立つようにはなりましたが、裏を返せばそれだけ集客力があるということ。毎日がお祭りのように賑わうMarket Rowで、ひときわ燻し銀の輝きを放つ通好みの店がココ、サロンなのです。

通りを見ながらの食事は楽しい♪

サロンのワインは、オーガニックやバイオダイナミック・ワインが大半。ここにもナチュラルを追求するオーナーシェフの哲学が反映されている。経験上、この形のワイン・グラスを使っているところは上質の店が多いです。うちにも欲しいいんですけどね ^^ サロンのお隣に系列ワイン・ショップもあります!
オープンしたての頃はコース・メニューしかなくて評判を聞きながらもなかなか足が向かなかったのですが、最近はアラカルト・メニューもあると情報をキャッチし、総勢4名で乗り込みました^^ グループで行くといろいろ試せるのが楽しい! そして、評判通りのモダン・ブリティッシュを堪能させていただきました^^ (予約すると2階でセット・メニューを食べさせられることになるかもしれないので、1階バーでアラカルトを試したい場合は、ウォークインしてみるとよいかも。)

左がミニ・コロッケ、右がレインボウ・ラディッシュとタラコ・ディップ。
メニューはとってもシンプル。スナック、シェア・プレート、デザートと項目が分かれていて、どれも5〜20ポンドの間におさまっているので4名で分けるととてもお得♪ 旨味いっぱいのイタリアのサラミ、ンドゥーヤ入りのミニ・コロッケ、燻製タラコのディップ+ラディッシュなどをおつまみにスタート。アンチョビ風味のビーフ・タルタル、ツナ・ソースでいただくさっぱり牛タン・・・ 素材本来の良さをたっぷり引き出されたお肉は、多肉食人ではない私も感動しながらいただけるプロの味です。

これがビーフ・タルタル。私は量は食べられないけど味よかったです ^^

牛タン! 柔らかくてめちゃ美味しかったす。
定番ケイパー・ソースのタルボット、ジューシーな香ばしさが際立つポーク・チョップにジャージー・ロイヤル。そして小玉ねぎのフラットブレッドのせ。ドキッとするほど奇を衒わない料理ですが、だからこそ素材・素材・素材ありきというシェフのこだわりがジンジンと伝わってくる出来栄えなのです。シェフの哲学は、痛いほど伝わってきます。

いつも思うのですが、肉厚のヒラメ系タルボットは食べ応えある魚ですよね^^ ちょっと脂っこいときがあるけれど。

ポーク・チョップと小玉ねぎを乗せたフラットブレッド♪
多方面に掲載されているニコラスさんのインタビューを読むと、好きなレストランに必ずショーディッチのロシェル・カンティーンが挙げられていて、なるほど、と深く納得する次第。確かに味やプレゼンテーションの趣向が似ています。ただ、個人的にはロシェル・カンティーンよりもサロンの方が仕上がりの繊細さでは断然上だと思います。

あ、これは牛タンの別角度の写真です ^^;

2階の様子! こちらではコース料理を堪能してください♪ Cheeseって書いてあるのは、その昔、この建物がチーズ屋さんだった頃の名残かと。
決して期待を裏切らないカジュアルな名店。そんな印象を受けたサロンです。ブリクストンで落ち着いて美味しいものを食べたいときに、おすすめ♪