奇しくもモダン・ペルー料理の火付け役となった人気店「Lima」がある通りに、2016年秋に参入してきたカジュアルなペルー料理レストラン。
でもちょっと違うのは、こちらのお店はペルーでもアマゾナス地方の料理を意識していること。アマゾナスは大半が熱帯雨林に覆われている州で、アマゾン川を中心に河川もたくさんあります。豊かな自然に育まれた大地と海川の幸を、上手に生かしているのがご当地料理と言っていいのでしょう。
創業当初からピスクの変わらぬ味を守っているのは、ヘッドシェフでアマゾナス出身のウィリアム・オーティスさん。ときどきキッチンから出てきてはお客さんと交流している姿がとても微笑ましく好ましく。自分の料理を食べたお客さんの反応を目と感覚で確かめるというのは、とても大切なことですよね。
さて、お料理はサヴォイやドーチェスター、バークレーといったそうそうたる5つ星ホテルのキッチンで経験を積んだウィリアムさんの腕がいかんなく発揮されており、伝統のペルー料理と現代的センスがうまく溶け合っています。前菜にはホタテのセビーチェとアボカドのサラダ、タコのマリネなどをいただきましたが、どちらも味よくさっぱりとした仕上がり。何より、カラフルな色合いが目を引きます^^
主菜として、アマゾンのパープル・ポテト、アヒ・ミラソル・ソース(イエローチリペッパー)で作るエビのリゾット、ペルー風チキン、ポーク・ベリーなどを注文。主菜は本当にどれも丁寧に調理され美味しくて、シェアするとバラエティに富んだ味を楽しめてとてもおすすめです。
サイドにキャッサバのフライや野菜炒め(旨!)を頼んだのですが、キャッサバ・フライは3本のってやって来たけど・・あとで周りを見ると他のテーブルは4本のっていたので、シェフが1本のせ忘れたのですかね^^; キャッサバ・フライは大好きで、当店も美味しかったので、ちょっと残念でした。
フルーツを可愛らしくあしらったペルー風デザートも上出来。チョコレート・ムースと抹茶アイス、アルファジョルと言われる南米の伝統ビスケット+ドルチェ・デ・レイテ味のアイスも、手作りの優しい味です。他ではいただけないユニークなデザートと言えるのではないでしょうか。
全体的にお料理は美味しかったのですが、とても忙しい日でスタッフの方に余裕がなく若干、サービスがぎこちなかったのが少しだけ残念でした。次回はもう少しお客さんが少ない時間帯に来てみよう! ランチやプレシアターにはお得なセット・メニューがあるので、そこから選んでみても^^
オーナーさんの奥様が日本人であるからか、「ペルー風懐石弁当ボックス」というメニューもあり、これはかなりおすすめかも。地下スペースでたまに健康関連のトーク・イベントが開催されていて、参加した際にいただいた懐石風のお料理、とっても美味しかったのです♡ スーパーフードと言われる穀類などを多く原産する南米のお料理、ヘルシー気分の時はぜひ選んでみてください♪