パロマーの元シェフが腕をふるうモダン・ペルシャ

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Nutshell  ナットシェル (閉業)

モダン、トラディショナルにかかわらず、中東系のお店で何がホッとするかと言って、スタッフの人懐こい温かさです。そしてスパイスやフルーツ、ナッツをふんだんに使った陰影のある料理。モダン中東料理の大ファンである私が、昨年夏にオープンしたNutshellで経験したのも、まさにその二つのエレメントが奏でる素晴らしさでした。

パステル・カラーのかる〜い雰囲気♪

インテリアは、ミシュランの星を持っているLyle’sと同じデザイナーさんによるものだそうです。

ロケーションはトラファルガー広場寄りのSt Martin’e Lane沿い。プライム・ロケーションと言っていいと思います。オーナーさんは中東出身のご夫婦で、ヘッドシェフに迎えたのは、かのPalomarのヘッドシェフを務めていたジェレミー・バロウさん。

パロマーと言えば、中東モダンと言うカテゴリーで何ができるかをロンドナーたちにとことん教えてくれた、中東モダン黎明期における立役者です。ただしパロマーがエルサレム料理なのに対し、ジェレミーさんが挑戦するのはイラン料理のモダン・ヴァージョン! さて、どのような料理が用意されているのでしょうか ^^

おつまみとしてもパン好きにもオススメなのは、Bazaar Bread♪  焼きたての細長〜い食事パンはストリート・フードの趣たっぷりでガシガシと食べられてしまいます。そして野菜、魚、肉と、まんべんなく小皿料理が用意され、タパス・スタイル流行りのロンドンでいろんな味を楽しむのにもぴったり。2フロアに分かれた大きめのレストランとはいえ、味の方はシェフの工夫が十分に感じられるクラフト仕様です。もちろん日によって味にバラつきがあるのは容易に想像できるのですが・・・一定レベルはクリアしているので、安心して訪れてくださいね。

バザール・ブレッドと焼きナスの前菜♡

伝統のペルシャ料理、ナスとトマトの煮込みに、野菜チップスを添えて♪ 美味しい!

シーフードと豆!

かぼちゃのペルシャ風ソース ^^

左はサフランで風味づけした柔らかチキン♡ 右は西洋料理店でも大流行りのフレイキー・ポテト♪

そしてデザート・スペースはお忘れなく! 2つ注文したデザートはどちらも大変美味しく、ぜひとも試していただきたく・・・

クインス(花梨)のタルトタタン! ペルシャ紅茶のアイスクリームを添えて。うまー。

チョコレート&ローズ♡ これは必食!

レストラン自体が大きいので、おそらく予約なしでも2名くらいであれば、ふらりと入れると思います。人気店となってパロマーの敷居が高くなってしまった今、Nutshell、注目です!

30 St Martin’s Lane,
London WC2N 4ER

店名Nutshell
最寄り駅Covent Garden / Leicester Square
住所30 St Martin’s Lane,
London WC2N 4ER
電話番号020 3409 7926
営業時間月〜土 12:00 – 14:30 / 17:00 – 22:30
URLhttps://nutshelllondon.co.uk
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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