シェフ・ゴエモン、Diningsに里帰りして大暴れ!

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Dinings Marylebone ダイニングス  マリルボーン店

コベント・ガーデンのシーフード・レストラン、Parsonsのヘッドシェフとして素晴らしい活躍をされていたゴエモンさんを覚えていらっしゃいますか? 同レストランをロンドン・レストラン賞2018でシーフード部門ベスト受賞へと導いた輝かしい経歴の持ち主であり、NobuやFera、Kitchen W8といったそうそうたる星付きレストランの厨房にいた方でもあります。

そのゴエモンさん、本当の心の故郷はここ、Diningsにあったんです^^

マリルボーン地区の西端に2006年に登場したダイニングスは元Nobuのシェフが始めたモダン・ジャパニーズとしてオープン当初から熱い注目を集め、食通たちの間であっという間にスター・レストランのお墨付きをもらいました。

ゴエモンさんは元々こちらのダイニングスで海外でのキャリアをスタート。その後、日本食以外のスキルを磨くことを目的とし、まさに包丁1本を抱えて他所へと「修業」に出かけていたのでした。そして昨年、満を持しての恩返し帰還。「いつか必ず戻りたい」とおっしゃっていた通り、現在は主に寿司シェフとしてキッチン全体を支えながら毎日出動されています!

タウンハウスの一画にさりげなく佇む・・・

和食屋っぽくない店名ですが、この寿司カウンター!

タウンハウスを改装したこぢんまりとしたお店は、日本の小料理店が小さなビルに入っているのと同じイメージ。かなり小さなお店なのでカメラを向ける余裕がなく^^;  今回は店内写真はほとんどありません。食べることに専念するしかないのです。

今でこそ和食をベースにしたジャパニーズ・フュージョンは当たり前のように認知されていますが、1997年にNobuがロンドンにできた時は、センセーショナルな驚きを持って迎えられました。その9年後に誕生したダイニングスのマリルボーン店は、さらに進化した折衷ジャパニーズであったと同時に、創意あふれる生粋の日本人シェフによる運営だけに、どっしりとした和食の基礎の上に築かれた安心感もあり、そこも注目されました。

さぁさ、本日のおすすめ、ボタンエビのお刺身からいきますよー!

ちょうどEat Out to Help Outスキームで1名10ポンドまで割引になると同時に、そこにプラスして30%割引という、一見、破壊的とも言えるオファーで勝負に出たダイニングス!  そのココロは・・・目立たない小さな通り沿いにあるお店としては、まず再オープンを印象付けるために必要だと判断したのだそうです。そしてお客さんへの感謝の気持ちを込めて、こちらのマリルボーン店だけのキャンペーンとして取り入れたことなのだとか。

さて、私も久しぶりのダイニングスです。最後に訪れたのは、ちょうどあぶそる〜とロンドンを立ち上げる直前だったので、もう6年半ほど前になります。久々に来てみて感じたのは、独特のカリスマが創業当初のまま残っていること。そして高級店でありながら、しっかりと地元の人に支持される良店として根付き、愛されているんだなということです^^

右がハマチのタルタルチップス。左は本日のスペシャルだったカニとイクラの最中サンド!  四人だった私たちのために、切り分けてくださっています。手前のソースも素晴らしい味。

左はシーバスのカルパッチョ。ポン酢キューブとご一緒に。右は和牛のタルタルチップス。小さいけどギッシリすごい量です。パリパリのチップスとのコントラスト、量のバランスも完璧な口福アート。

まずは・・・迷わず大ファンのタルタル・チップスを♡ 一つはハマチとアボカド、もう一つは和牛とチリ味噌・・・この一口サイズの幸せをなんと表現していいのか・・・クリスピーなサクサク自家製トルティーヤチップスと、新鮮な魚介や柔らか牛は驚くほどマッチするのです。まさに天才的な組み合わせ。両者ともに素晴らしかったのですが、とくに和牛タルタルは口の中でとろける和牛キューブを包む味噌ドレッシングが神業。おすすめです^^

ナス田楽や海藻サラダなどの定番品のほかに、シーバスのトリュフのせカルパッチョ+シトラス・ソース、大トロの味噌煮+自家製ブレッド、銀ダラのバジル塩麹焼きなど、家では決して食べられないシェフの逸品の数々をいただき堪能しました♡

大トロの味噌煮! 贅沢やね〜

ふっくらナス田楽♪

そして締めはお寿司! 正統派のお鮨も握ってくれるし巻いてくれるのですが、この日は変わりものに挑戦!

ダブル・クラブ! 見て、ご飯の粒が全部立ってるでしょ? これが美味しさの秘訣。

エビチリ風のお寿司。お寿司の新ワールド。

こういう変わり寿司、個人的には大好き♡

「ダブル・クラブ」と名付けられたそれは、蟹巻きにドカーんとソフトシェルクラブがのっかったボリューム寿司。そしてプリプリとした海老と一緒に楽しむエビチリ風の巻きは、香ばしいごま油の香りが決め手。どちらも寿司の進化形で、まったく新しい料理と言っていいと思います。(正統派の寿司を食べたい方には、定番巻きもあります^^)

「本日の寿司」からは、コールラビの千枚漬け風+塩昆布、そして焼きとうもろこしのマヨ寿司! どちらも目からウロコの美味しさでした。とくにコールラビの方は締めにぴったりのさっぱり和風味で言うことなし。塩昆布の効果的な使い方を学べます。

シェフのアイデア寿司たち♡ 香ばしいバターコーンのお寿司をイメージしてみてください

コールラビを千枚漬けにするなんて、にくいにくい。右は美しく焼きあがった銀ダラの塩麹焼き、バジル風味! 付け合わせのバシッと味が決まってる自家製ピクルスと一緒にいただくとさらに美味しさアップ。

ここまででお腹いっぱいと言いたいところですが、やはりデザートははずせません^^  名物の抹茶ブリュレ、そしてアイスクリームというよりはムースのような舌触りでゴマの風味が際立っていた出色の黒ゴマ・アイス、そして同じくシソの風味がしっかりと残る爽やかシャーベットをシェア。

デザートの美味しさにも定評あります

最後まで、しっかり美味しくいただきました。シェフの皆様、ありがとうございました! そしてゴエモンさん、ありがとう〜! おせわになりました^^

政府のスキームは8月で終わりですが、ダイニングス・マリルボーン店では、9月も引き続きなんらかの割引を続けていくそうです。この機会にぜひ、ロンドンらしい和食フュージョンを試してみてください! 私も引き続き通いたい店です^^

シェフ・ゴエモン!  技術とハート、持ってます♡

22 Harcourt Street, London W1H 4HH

店名Dinings Marylebone
最寄り駅Edgware Road / Marylebone
住所22 Harcourt Street, London W1H 4HH
電話番号020 7723 0666
営業時間火〜木 17:30 – 21:30 金・土 12:30 –14:00 / 18:00 – 22:00
URLhttps://dinings.co.uk/harcourt/
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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン / Absolute London」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、脱プラスチック、自然療法への意識喚起活動を行うなど、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』(自由国民社)など。ライター業とは別に、ここ数年はチャネリングをベースとしたヒーラーとしても活動中。Instagram: ekumayu

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