Nutbourne ナットボーン
バタシー・パークの隣、テムズ川から水を引くRansome’s Dockに2017年にオープンしているSW11の人気者! ここはチェルシーからも歩いて行けるんですよね。サウス・ケンジントンやスローン・スクエア駅からもちょうど良いお散歩コース。私もこの日はゆっくり歩きながら景色を楽しみ、レトロ感のあるアルバート・ブリッジを渡って、テムズの南岸へやってきました^^
橋を渡ると、そこはバタシー地区。ちょうど公園の東側ではバタシー発電所跡の再開発がほぼ終わり、若い世代の富裕層が移り住み始めているところ。様々な商業施設が一気にオープンし、とっても活気に満ちたエリアなのです。そんな水辺の風情をたっぷり楽しめるカジュアル・ダイニングが、本日ご紹介する Nutbourne ♪
屋内席のオープン解禁前にディナーで訪れると、こんな素敵な大テントが設営されてあり、中ではガス・ストーブがごうごうと炊かれてあったかい! 実はものすぐごく気温の低い日だったのですが、上着なしで過ごせるほど快適でした。感謝♡
さて、こちらのレストラン。私も大ファンのノッティング・ヒルのThe Shed や、チェルシーのRabbit などと同じ家族経営オーナーさんで、3人の兄弟が力を合わせ、ウェスト・サセックスにある実家のナットボーン農場から取り寄せる新鮮なナチュラル・プロダクトを使った料理が人気です。SohoにもSussexという4番目のレストランが昨年オープン。一世を風靡したあのArbutusの後に入ったとのことで、さて、こちらも気になるところです。
ウェスト・サセックスのナットボーンには、実はワイナリーまであるのです。というよりもナットボーン・ヴィンヤードの名前で野菜、乳製品、食肉、ワインなどほぼ全てを生産している大規模な農場なのですね。動物たちへの環境配慮は3兄弟の末っ子の役割。農場の跡取りなのでしょうね^^
ここで作られた自家製ワインはこれまでも同系列レストランでいただいたことがあるのですが、本当に美味しい。この日はナットボーン生まれのサセックス・リザーブで乾杯! リースリングのような甘さの中に微発泡にも感じる心地よいキレがあり、フルーティなフィニッシュで最高。イギリスの土地に合ったブドウのブレンドから作っているそうです。連れの一人はその後、オンラインで同じものを早速まとめ買いしてました ^^ ガーデン・パーティなんかには最適かも♪
料理は目につくものをどんどん注文。同グループの他のレストランよりも、田舎らしいワイルドな印象を受けました。旬のものをサッと直感で調理していく姿勢があるのだと思います。時にあれ?と思うような味の組み合わせもあったけど、もしかしたらシェフの好みなのかもしれません。
実はこのディナーから少し経ったころ、思いもかけず再訪する機会が訪れ、バタシーの住人に大評判のサンデーローストをいただくことになりました。その日の様子もぜひ!
前菜にいただいたタラコのディップ、マスの燻製など、ここはお値段に比べてボリュームたっぷりなので、やはりグループでシェアする方がいい感じがします。いずれもナチュラルな味わい♪
そしてお待ちかね、サンデーロースト♪ この日はポークとベジを選択。おすそ分けしてもらったポークはとっても柔らかくジューシーで、大満足。そしてベジは今までみたことがないパイ!
そしてベジは今までみたことがない鮮やかな色合いのパイ! この緑は季節のワイルド・ガーリックの風味をきかせたアスパラガス・ソースで、下には栗とマッシュルームの甘めペースト。パイの器もサクっと仕上がっており、全体のコクのあるコンビネーションが絶妙でした。パイ生地次第ではヴィーガンの皆さんでも満足できるメイン・コースなのではないでしょうか。
じっくりローストした付け合わせの野菜の中でも、ナットボーンのサンデーローストを突出させている存在が、このキャベツのロースト。ポインテッド・キャベツを半分に切って、そのまま甘みが出るまでローストしたものが一人前。かなり贅沢なのです♡
ついでにデザートまでいっちゃおうということで、イチゴと豆腐のスイーツ♪
ランサムズ・ドックにあるファミリー向けカジュアル・レストラン、ナットボーン。イングリッシュ・カントリーサイドに来ているような緩さがたまらない場所です。夏はきっと、もっと気持ち良い!
さて、ディナーをいただいた日の帰りはすっかり日も暮れちゃって・・・アルバート・ブリッジが美しかったです♡