Trullo トルッロ
ロンドンでは引き続き手打ちの生パスタが大流行り! まさにその火付け役ともなった自家製パスタ店の先駆け、「Trullo」を久しぶりに再訪しました♪ ここは2010年にオープンして以来、ローカルだけでなくロンドン中のグルメたちを大きく魅了しているイタリアン・トラットリア。ハイバリー&イズリントン駅からすぐの好立地にあります。
2010年6月のオープンということは、今年で15周年記念ですね〜^^ 素晴らしいです。このブルーのシンプルな店構えは15年前のまま。通りからお店の中をのぞくと、パスタを打っている様子が見えてそれもまた楽し♪ いつも旬を扱う生き生きとしたTrulloなのです。

この写真の左側のお部屋でパスタを作ってます!
久しぶりに訪れて驚いたのは、週半ばのランチ時でも、あっという間にほぼ満席になってしまったことです。今も変わらない人気の秘密? 今回改めて気づいたことがいくつか・・・
まず、お味が変わらず美味しい。これは当たり前のように聞こえますが、ロンドンではなかなか難しいことなんです。シェフが変わったりすることが主な理由なのですが、Trulloでは創業時からのメンバーが強い絆で店のブランドを力強く牽引している。これはできるようでとても難しいことの一つ。理念と技術、そしてハートがこれを可能にしているのですね。
料理はあくまでシンプルで素朴なイタリアン。でも実は、最高のクラフト食材を使ってトップシェフが調理することによる輝きと洗練がそこに加わっている。素材の旨味を引き出す力がすごい。メニュー構築にもブレがなく、「Trullo節」とでも言いたくなるような独特の安定性があります。そこがTrulloの最大の魅力かもしれません。
メニューはほぼ日替わり。さぁ、極上のイタリア食堂へGO!

トスカーナ地方のハム、フィノッキオーナを使ったコロッケ。美し。

ブラック・イベリコ・トマトと、サマセットのチーズ生産者Westcombeのリコッタでいただくブルスケッタ♡ケイパー・ドレッシングで。
手打ちパスタは必須! 今回はフェンネルとソーセージ・ミートのフェットチーネ、そしてムール貝を刻んで使うという神技で攻めてきたタリオリーニを。旨味全開。「もっと、もっと〜!」という口になってしまうキケンな生パスタ&ソースです^^;

フェンネルとソーセージのフェットチーネ。鉄板!

衝撃的な刻みムール貝とイタリアン・フェンネル、サフランのタリオリーニ。見た目通りの美味しさです。
そして今回本当に美味しくて美味しくて、絶対に季節の定番品にしてほしいと願ったのが、こちらのキクイモ(エルサレム・アーティチョーク)のグリル。ポルチーニ、そして濃厚なパルメザン・ソースと一緒にいただきます。ピリリとした辛味のあるフレッシュな野菜を付け合わせているところも計算の内。
以前もTrulloでキクイモのお皿を食べたことがあるのですが、おそらく下処理とか火通しの工程とかにシェフのこだわりがあるのではないかと。他店との違いが歴然とした美味しさなのです。この一皿に、最上質のイタリアの旬が宿っている。めちゃおすすめなので、メニューにあればぜひ!
地上階がすぐ満席になってしまうので、創業の数年後、ついに地下スペースが「Trullo Downstaires」としてオープン。地下はセラー風の雰囲気あふれるスペースで、シンプルな小皿料理を厳選ワインとともに楽しむことができます^^ 2022年末には、お隣に小さなワイン・バー・デリもオープンしました。
ティム・シアダタンTim Siadatanさんとジョーダン・フリーダJordan Friedaさんの創業デュオ、そして1年後にオーナー・シェフとして加わったコナー・ガッドConor Gaddさんは、いずれも食材使いの達人たち。それぞれが、それぞれの素敵な旅路の末に合流して創り上げたのがこのお店なんです。
彼らが次なるステップとして2015年に創業したのが、今や伝説となった手打ちパスタ専門店のPadella。
以前、Padella Shoreditchがオープンした際、その人気ぶりにX(旧ツイッター)で「イギリス人もパスタの味がわかるようになったのだ」とつぶやいたら、プチバズった経験があります^^ やはりイギリスにも美味しいパスタ必要!
そのお姉さんでもあるTrulloは、もはやロンドンでも実力派&定番中の定番レストランです。ロンドンへ旅行に来られる方も、ぜひ試してみてくださいね♡
【下記は2014年以前の訪問時からの写真コレクション♡】