ロンドンで食べられる国際色豊かなキュイジーヌの中でも、私が好んで選ぶのは創造性豊かで日本人にとってエキゾチックに感じられる中東近辺の無国籍料理。例えば中東とイタリアの味をフレーバーと彩り主導でおしゃれにミックスさせて大成功を収めたヨタム・オットレンギ氏によるデリカテッセン「Ottolenghi」、今年夏にオープンして以来、グルメの熱い視線を集めている 「Palomar」など大好きな店ですが、2012年夏のオープンと同時にレストラン業界の大きな話題をさらった小さな中東カフェ・ダイニング、Honey & Coもそんな大好きなレストランの一つ。
カジュアルなデリ・レストラン「オットレンギ」、そして、そこから生まれたお姉さん格のレストラン「Nopi」のキッチンにいたご夫婦がオーナー・シェフと言えば、そのクオリティもお墨付き。とはいえ当店はオットレンギのようなデリ形式ではなく、注文してからサーブされる仕組みなので、まずはメニューを見てどんな料理が出てくるか想像して楽しみたいところです。
カフェのように小さなダイニング・スペースだけど、料理はエルサレムのストリート・フードを国際派ロンドナーの舌に合わせてアレンジした繊細派。それは例えば黄色が鮮やかなパンプキン・フムスだったり、炭火グリルした香ばしいナスとヨーグルトのサラダだったり、ローズ・ペタルのエキスでマリネしてスロー・ベイクしたラム肉とクスクスにイエメン名物ミント・チリ・ソースを添えたものだったりします。まずは季節メッゼの盛り合わせプレートでその実力を試してみてください☆
デザートにはリージェンツ・パークのはちみつをかけたチーズケーキや、チョコレート&ピーナッツのサンドイッチなどはいかが? また持ち帰り用にきれいにラッピングされたサンドイッチやセイボリーのペストリー類はオフィスでの軽食にぴったり。
トルコ風のコーヒー&ウォルナッツ・ケーキやしっとりとしたフルーツとピスタチオのケーキなど、目移りしそうな焼き菓子類も一つひとつ試してみようと思ってます☆ セントラル・ロケーションにありながらウォレン・ストリートという場所柄、落ち着いた雰囲気が漂っているのも魅力。食の冒険が好きな方はぜひ一度お試しを♪
【再訪記】
ここはブランチ・メニューで有名なんですが、こちら、週末しか出していない「Big Breakfast」! 一人16.50ポンドで、シェアするメッゼと、それぞれのメインの皿を選ぶことができます。
こちらはディナー・メニューの一品。豆のシチューに焼きナスとタヒーニ・ソースとエッグ・ヨークをのせて☆ 美味しい揚げパンが決め手。ただしもう少しシチュウが熱々でもよかったかな〜・・・お味も塩分控えめ。もう少し味付けがしてあってもよかった。でも好きな一皿です ^^