La Muse ラ・ミューズ(閉店)
今、激しくモダン化しつつあるHolloway Road沿いに可憐に花ひらく小さなフレンチ・ビストロは、2011年頃のオープン。ご近所にあると重宝するなぁという見本のような一軒には、かつてケバブ屋さんだったそぶりを感じさせない、小粋なカフェ風スペースが広がります。
共同オーナー・シェフのアキーフさんはファースト・フード店からキャリアを始め、Wolsely、The Ivy、The Savoyといったファイン・ダイニングへとシフトしていった叩き上げ☆ カフェ仕様の造りとは裏腹に、料理のほうは良質なフレンチ・ビストロのそれなのです。最近は気取らないカフェ・スペースでファイン・ダイニングの味を楽しめる場所が、市内ゾーン2の外側にぽつぽつと現れてきているようです ^^
週末は朝からオープンしているようですが、平日は午後3時オープンというユニークな営業時間。遅めランチ、または5時くらいからの早めディナーにも対応してくれるので、遅くなりたくない日のディナーにはぴったりかもしれません。
前菜にはオニオン・スープ、特製ステーキ・タルタル、カマンベール・チーズ+フレンチ・フライといった伝統メニューのほかに、生ハムやリエット類などフレンチ・レストランに欠かせないアイテムが勢揃い。加えて「海老のラタトゥイユ添え+ブラック・ライス」などシェフの工夫が感じられる品々もいくつか見えます。
メインにはもちろんブッフ・ブルギニヨン、リブアイ・ステーキなどフレンチが得意とする肉料理が充実しているのですが、うれしいのは共同オーナー氏がベジタリアン料理のファンで、いつ訪れてもベジ料理のチョイスもちゃんといくつか用意されていることです。
この日は定番メニューの中から「ナス、ズッキーニ、パプリカ・ローストのカマンベール・タワー、ポレンタ添え」を、そしてスペシャルの中にバターナッツ・スクアッシュを使った一皿があったので注文すると、これが大当たり。ベジ・ファンとしては10ポンドちょっとで満足度の高い温かいベジ・メインをいただけるのは嬉しい限りです ^^ また複数でシェアしたいと言うと快く対応してくれるので、スターター → メインを一人で口に運び続ける必要もなし。お値段もスターターが6ポンド平均、メインが11ポンドから19ポンドとリーズナブルなのもホロウェイ・ロードならでは、なのでしょうか ^^ デザートのクレーム・ブリュレも問題ない出来で完食☆
周囲にはあまりこの手の店がないのと、お味がいいこと、お値段がお手軽なこともあり、気軽なカフェ・ビストロとしてご近所さんに重宝されている模様。ハイバリー辺りで気軽なフレンチをいただきたいときにどうぞ☆